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カヤネズミに会えた…2006年夏
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昼間に自然に生活をしているようすを見たい。しかし、会えるとは思っていませんでした。周囲の植物はそのままに、巣には触らずに…。「これでは会えることはないかな。」と思っていました。
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2006年7月29日…大阪府池田市B
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今年最初に作られたカヤネズミの巣を見つけたのは6月でした。ずっと観察を続けました。きっと1年間カヤネズミの姿を見ることはないと思っていました。2006年7月29日のことでした。
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これまで観察していた池田市Aの巣が茶色くなっていました。作られてからさほど日数がたっていません。「どうしたのかな。」と思って近くを見ると、緑色の新しい巣があります。
見て驚きました。巣が動いています。これまでの観察でいろいろな生き物が巣に乗ってもゆれることはありませんでした。中にカヤネズミがいるに違いありません。
ずっと巣は動きます。その上、ときどき、「チュ」という鳴き声がします。3回ぐらい鳴くこともあります。子どもがいるのかな…?分かりません。
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カヤネズミは夜行性の動物なのでめったに昼に見ることはありません。巣からカヤネズミが出てくるのは夜なのかも知れません。
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「やはり夜の観察になるのかな。」と思い始めた午後4時40分、緑一色だった場所に枯葉のようなものが見えました。カヤネズミの成体(親)です。
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こわがってかなかなか動きません。
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だんだんと巣に近づいていきます。
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野生の生き物は、いつも自分や子どもの命を背負って生きているように感じます。
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ようやく巣にたどり着きました。それでもいそいで中に入ろうとはしません。
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