ツヅレサセコオロギ


 

ツヅレサセコオロギのオス
2011年9月18日…大阪府池田市伏尾町

 上の写真がツヅレサセコオロギのオス、下の写真がツヅレサセコオロギのメスです。中型のコオロギで、夏の終わりから冬が近づくころまで「リー・リー・リー・…」と続けて鳴いています。町の中でも早朝に「リー・リー・…」と鳴き続けているのはこのツヅレサセコオロギです。和名の「つづれさせ」は「冬が近づいてきたのでそろそろつづくりものをしなさい」という意味です。

ツヅレサセコオロギのメス


ツヅレサセコオロギのオス
2011年9月24日…大阪府池田市神田

 朝夕が涼しくなってきました。早朝に聞こえてくるのは長く続けて鳴くツヅレサセコオロギの声です。猪名川の河川敷に突き出した場所があり、草が残っています。コオロギを探しました。やはりツヅレサセコオロギが出てきました。上下の写真はツヅレサセコオロギのオスです。

ツヅレサセコオロギのオス

ツヅレサセコオロギの頭部

 コオロギの種類を確かめるときに、顔の模様が区別のポイントになります。上の写真はツヅレサセコオロギのオスの頭部です。眼と眼の間の白い線の真ん中あたりが上に吊り上ったようになっているのはツヅレサセコオロギの区別をする際のポイントのひとつです。


ツヅレサセコオロギの頭部
2011年9月25日…大阪府池田市神田

 メスのツヅレサセコオロギの前から見た写真です。顔の模様がわかります。体の感じはオスとは異なりますが、顔の模様はほとんど同じです。


夜林道を歩くツヅレサセコオロギの写真
2016年9月27日…大阪府池田市東山町

 夜、生き物の観察をしていると舗装された林道をツヅレサセコオロギのメスが歩いていました。

 
  虫の死骸を食べるツヅレサセコオロギのオスの写真
2016年9月30日…大阪府池田市五月山

 夜、林道にツヅレサセコオロギがいました。このような場合虫の死骸等を探していることが多いようです。上のオスはモリチャバネゴキブリか何かの死骸を食べています。

  林道を歩くツヅレサセコオロギの写真
 
  孵化当日のツヅレサセコオロギの初齢幼虫
2017年5月30日…大阪府池田市(飼育・大阪市住之江区産)
   2017年5月30日、大阪府大阪市住之江区で採集したツヅレサセコオロギに産ませた卵から幼虫が孵化していました。写真は孵化当日のツヅレサセコオロギ初齢幼虫(1齢幼虫)です。
  孵化当日のツヅレサセコオロギ初齢幼虫の写真
 
  ツヅレサセコオロギの初齢幼虫の写真
2017年5月31日…大阪府池田市(飼育・大阪市住之江区産)
   ツヅレサセコオロギの初齢幼虫を見ていてふとクチナガコオロギやミツカドコオロギとは違いがあると感じました。ミツカドコオロギは特に違いますが。
 20ぴき以上の幼虫が孵化しているのですが、みんな灰色っぽく見えるのです。昨日は孵化したばかりだからと思っていたのですが写真で撮影しても胸と腹は特にほかのコオロギの初齢幼虫よりも灰色がかっていることがわかります。
 
  ツヅレサセコオロギ3-4齢幼虫の写真
2017年7月3日…大阪府池田市(飼育・大阪市住之江区産)
   ツヅレサセコオロギの3齢から4齢と思われる幼虫です。全体的にはクチナガコオロギとよく似ています。頭部の複眼と複眼の間を結ぶようにある茶色の線がツヅレサセコオロギはややうすく、一部が曲線になっているのでクチナガコオロギと区別ができます。(クチナガコオロギは直線的です)