キリギリス科

セスジツユムシ

セスジツユムシのオスの写真
2015年9月4日…大阪府池田市伏尾町

成虫の見られる時期

8月〜9月

成虫の見られる場所

周囲に林が残lる、その林を取り巻く場所に草などがはえている環境や堤防の上の草がはえているような環境

鳴き声

「チッ・チッ・チッと、だんだん速くなり、その後ツー・ツーという鳴き方を繰り返す」という鳴き方を繰り返す。

北摂地域では、都市化がすすんだ場所では、あまり見られない。大阪府池田市や兵庫県川西市、大阪府箕面市の中・北部、大阪府豊能郡などでは、ふつうに見られる。

(大阪府池田市周辺を基準にしています)

 

セスジツユムシのメス
2004年9月4日…大阪府池田市伏尾町

 2006年9月2日、池田市伏尾町でのことです。秋の鳴く虫の声を聞く観察会に参加していた子どもがセスジツユムシを見つけました。ようすがいつもと違います。

相手を確かめるセスジツユムシ
2006年9月2日…大阪府池田市伏尾町

 たがいに触角で相手を触っています。右の緑色のものがおす、左の茶色がめすです。セスジツユムシには、緑色のものと茶色のものがいます。おす、めすには関係がありません。

おすに近づくめすのセスジツユムシ

 交尾です。おすは翅を高く上げ腹部を下げます。めすはその上に乗ります。キリギリスやコオロギのなかまはみんな同じです。

セスジツユムシの交尾

 おすがめすに精包を渡します。

精包をつけたセスジツユムシ

めすの腹部に白いものがついています。これが精包です。

 セスジツユムシのメスの幼虫だと思います。根拠は、このあたりにいるツユムシのなかまはほとんどがセスジツユムシであること、セスジツユムシのメスの背中には右の写真同様の黄色の線があることです。

 と紹介していたのですが下の写真の幼虫を見つけました。こちらはセスジツユムシの6齢くらいの幼虫です。とすると右の幼虫はセスジツユムシではなくて、ヒメクダマキモドキの幼虫と思われます。

ヒメクダマキモドキの幼虫
セスジツユムシの幼虫
2013年9月8日…大阪府池田市伏尾町

セスジツユムシオスの幼虫の写真
2015年8月30日…大阪府池田市伏尾町

 2015年8月30日、この日のセスジツユムシは、半分が成虫、半分が終齢幼虫という感じでした。

セスジツユムシメス終齢幼虫の写真
セスジツユムシメス終齢幼虫の写真
2015年9月4日…大阪府池田市伏尾町

 2015年9月4日、まだセスジツユムシの終齢幼虫が見られました。

セスジツユムシとツユムシの区別の仕方は、ツユムシのページをご覧ください。

葉の上のセスジツユムシのメス
2010年9月4日…大阪府池田市伏尾町

 鳴く虫の観察会をしているとセスジツユムシのメスが草の葉の上に止まっていました。背中の白い線がメスのセスジツユムシの特徴です。

昼のセスジツユムシのメス
2011年9月12日…大阪府池田市伏尾町

 昼にセスジツユムシのメスが葉の上で動きました。じっとしているようでも触角の動きで見つかります。

セスジツユムシのオス
2011年9月10日…大阪府池田市伏尾町

 満開のノアズキにセスジツユムシのオスがとまっていました。背中の茶色の線が和名の由来で、ツユムシとの区別点になります。

セスジツユムシの羽化
2011年8月28日…兵庫県川西市山下

 セスジツユムシが羽化をしていました。翅が伸びていないときは、セスジツユムシかどうか自信がありませんでした。ここまで伸びてくれるとセスジツユムシだということがわかります。

葉の上で休むセスジツユムシ
2012年10月8日…大阪府池田市吉田町

 セイタカアワダチソウの葉の上でセスジツユムシのメスが眠っていました。

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