キリギリス科

サトクダマキモドキ

サトクダマキモドキの写真
Photo by shimo.

成虫の見られる時期

8月〜10月

成虫の見られる場所

都市部に近い場所でも林が残っている環境

鳴き声

「チッ・チッ」という、小さな鳴き声

キリギリス・コオロギの仲間はふつうオスが鳴くがこの仲間は、メスも鳴く。

北摂地域では、都市化がすすんだ場所でも、見かけることがある。ただ、鳴き声が弱く気づきにくい。低地にいるものは、サトクダマキモドキである。標高が高くなるとヤマクダマキモドキがすむ。

一般に250mから300m前後の高度ですみ分けているといわれているが、大阪府池田市周辺では、100mより少し高い程度の標高ですみ分けている。

(大阪府池田市周辺を基準にしています)

ソテツにとまっていたサトクダマキモドキ
2008年9月6日…大阪府池田市伏尾町

 「鳴く虫」の観察会の最中、ソテツにクロマダラソテツシジミがとまっていました。よく見るとその近くにサトクダマキモドキがとまっていました。

2011年8月11日…大阪府池田市伏尾町

 いきなり雨が降ってきました。木の下で雨宿りをしました。ふと近くの葉を見るとサトクダマキモドキのメスが止まっていました。

サトクダマキモドキの幼虫
2011年8月28日…兵庫県川西市山下

 植物の葉の上にキリギリスのなかまがとまっていないかとライトで照らしているとサトクダマキモドキの幼虫がいました。産卵管があるのでメスです。

ササの葉の上のサトクダマキモドキ
2011年8月24日…大阪府池田市東山町 Photo by M.Matsumoto

 大阪府池田市東山町で松本 勝さんが撮影されたサトクダマキモドキです。気づきにくい色や模様をしています。隠蔽擬態(いんぺいぎたい)です。保護色とも呼ばれます。

ササの葉の上のサトクダマキモドキ

ヌルデにとまるサトクダマキモドキ
2012年8月26日…兵庫県川辺郡猪名川町日生中央

 ヌルデの葉にサトクダマキモドキが止まっていました。交尾器周辺の写真を撮りたいと思ったのですが逃げられてしまいました。サトクダマキモドキかヤマクダマキモドキかは脚の色から判断しました。

サトクダマキモドキの初齢幼虫の写真
2014年5月10日…大阪府池田市五月山

 以前からサトクダマキモドキの幼虫を載せていました。しかし、この写真のものとは雰囲気が異なります。サトクダマキモドキの初齢幼虫は、2齢以降の幼虫とは感じが異なります。直翅目グループのK.先生に教えていただいてやっとわかりました。キリギリスのなかまではこのようなことは珍しくないようです。(※もう一つ下の写真と比較して、ひょっとするとヤマクダマキモドキの初齢幼虫かな、という気もします。)

ヤマクダマキモドキ?の初齢幼虫の写真

サトクダマキモドキの初齢幼虫の写真
2016年5月22日…大阪府池田市五月山

 アラカシの葉にクダマキモドキの初齢幼虫がいました。その上の初齢幼虫と比べていると、今回のものがサトクダマキモドキの初齢幼虫で、前回のものはヤマクダマキモドキの初齢幼虫ではないかという気がしてきました。自信はありません。

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