コオロギ科

モリオカメコオロギ

モリオカメコオロギ…オスの写真
2005年9月10日…大阪府池田市五月山

成虫の見られる時期

8月〜11月

成虫の見られる場所

林床にすみます。

鳴き声

ゥリー・リー・リー

 オカメコオロギは触角の付け根から付け根に白い線があります。オカメコオロギには、ハラオカメコオロギやモリオカメコオロギなどがいますが見た目での区別は簡単ではありません。(肉眼での場合です。ルーペなどで見るとはっきりと違いが分かります。)

 モリオカメコオロギの鳴き方はハラオカメコオロギと比べ、「鳴き始めに若干弱いゥ」というような音が入ります。そのためゥリー・リー・リーと聞こえます。生息環境からか少しこもった弱い音にも聞こえます。鳴き声(テリトリーソング)の大きさでは、モリオカメコオロギ 〈 ハラオカメコオロギ 〈 ミツカドコオロギとなります。

(大阪府池田市周辺を基準にしています)

 

モリオカメコオロギ…メス
2006年11月3日…大阪府池田市五月山

 林床にいるモリオカメコオロギです。オスもメスも見た目ではハラオカメコオロギとあまり変わりません。

 最近は、下から見た腹の色が赤っぽいものがモリオカメコオロギ、白っぽいものがハラオカメコオロギとされています。ただし、やや黒っぽいものもいます。はっきりと区別ができるようになりましたら紹介します。

 モリオカメコオロギの終齢幼虫です。背中のはねが短く、短い産卵管を持っています。メスです。

モリオカメコオロギ終齢幼虫
2007年8月31日…大阪府池田市五月山

モリオカメコオロギのメスの終齢幼虫
2010年9月4日…大阪府池田市五月山

 上下どちらの写真もモリオカメコオロギのメスの終齢幼虫です。

モリオカメコオロギの終齢幼虫

モリオカメコオロギのオス
2011年9月12日…大阪府池田市伏尾町

 枯葉の上を歩いているとモリオカメコオロギのオスが跳びだして、木の幹にとまりました。

モリオカメコオロギの写真
2011年10月1日…大阪府池田市東山町

 オスを写真で比べてみました。上の写真がモリオカメコオロギ、下の写真がハラオカメコオロギです。「明らかに…」といえるほどの違いは見られないようです。

 写真のように上のモリオカメコオロギの翅の後ろの部分が下のハラオカメコオロギよりも、やや長く細く伸びています。両方を比較すると違いはわかります。ただし、同定ができない人は両方の種類をならべることはできませんね。

ハラオカメコオロギの写真
2011年9月25日…大阪府池田市神田

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