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見たことのないコオロギに出会いました。種類の見当がつきません。仕方がないので大阪市立自然史博物館に写真を送って教えてもらうことにしました。やはり直翅目の研究の第一人者の一人の方が見てくださいました。返事です。
コオロギはコガタコオロギだと思います。 「タンボコオロギかと思ったのですが、頭部の模様が全く異なるようです。」という部分があり、これは眉紋が長いはずなのに、長くない。つまり、 1.(ツヅレサセコオロギより長いどころか)むしろ短くて、ほとんどない! ということが、写真の感じ(正面がよく見えないが)からも伺えます。 しかし、コガタコオロギは5月ぐらいから鳴き始めるのに、この写真は、 2.長翅系の後翅が残っているので、6月に入ってからの羽化個体でしょう。 そうするとナツノツヅレサセも考えられますが、写真の個体はやや寸詰まりの体型であるし、体色も薄めなのでやはりコガタコオロギかなと思います。 3.やや乾いた場所に住んでるはずで、とにかく採集できた場所へ行き、夕暮れ頃から「ビィー」と短く引っ張る鳴き声が聞こえることを確かめてもらうことです。 1.と3.が確かめられたらコガタコオロギと断言できます。
しかし、撮影した場所は兵庫県の山の中です。再度の確認はできませんでした。ですから、コガタコオロギと思われるコオロギということになります。 |
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愛知県岡崎市産のコガタコオロギの写真を撮影することができました。上がオスのコガタコオロギ、下がメスのコガタコオロギです。 |
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2017年7月3日撮影…7月1日兵庫県三田市人と自然の博物館廊下(採集) |
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2017年7月1日、三田人と自然の博物館の廊下をコガタコオロギのオスが歩いていました。頭部の右上に傷があり弱っていました。コガタコオロギの同定用の撮影に用いることにしました。ツヅレサセコオロギを小さく、細くしたような体形です。6月から7月にかけて明るい草原にいる成虫のコオロギはほぼこのコガタコオロギだと思います。 | ||||