コオロギ科

エンマコオロギ

エンマコオロギのオスの写真
2015年10月8日…大阪府池田市

成虫の見られる時期

8月〜10月

成虫の見られる場所

わずかに草原が残っているような環境から田畑が多く残っているような環境まで

鳴き声

コロコロ・リー

北摂地域の都市に近い低地から、山地の田畑が多く残っているようなところまで、ふつうに見られます。

コオロギの仲間の鳴き声では、始めに「コロコロ」と、だんだんと音が高くなり「リー」と下がるような鳴き方をするのはエンマコオロギだけで、他の種類とはかんたんに区別ができます。

(大阪府池田市周辺を基準にしています)

2004年9月5日…兵庫県三田市有馬冨士公園 Photo by shimo.

エンマコオロギのオス
2004年9月5日…兵庫県三田市有馬冨士公園 Photo by shimo.

 2008年9月28日、昼ごろに畑へ野菜を収穫に行くと数匹のエンマコオロギが鳴いていました。畑を歩いているものもいました。

畑に姿を見せたエンマコオロギのオス
2008年9月28日…兵庫県川辺郡猪名川町六瀬

 サツマイモ畑の雑草を取りに大阪府立園芸高校に行きました。最初草を集めていた子ども達もだんだんとあきてきて、昆虫などを追いかけ始めました。1ぴき、大きなエンマコオロギのオスがとび出してきました。

サツマイモ畑からとび出したエンマコオロギ
2009年9月4日…大阪府池田市大阪府立園芸高校

腕にとびついたエンマコオロギ
2010年8月22日…兵庫県川西市山下

 エンマコオロギをつかまえようとすると手にとび乗りました。メスのエンマコオロギは背中の線が直線的なのと長い産卵管でオスとかんたんに区別ができます。

河川敷のエンマコオロギ
2010年8月28日…兵庫県川西市多田

 河川敷でしきりにエンマコオロギが鳴いていました。枯れ草のある場所をふむとエンマコオロギのメスが出てきました。

エンマコオロギのメス
2011年9月18日…大阪府池田市伏尾町

 ひとつ前のエンマコオロギのメスの写真は自然の状態での写真です。しかし、後脚が1本ありません。ちょうどエンマコオロギのメスがいました。「これで完璧な写真が撮れた。」と思って後で見ると、産卵管の先がかくれていました。難しいものです。

クズの葉の上のエンマコオロギのメス
2011年9月25日…大阪府池田市神田

 猪名川河川敷の草の中を歩いていると近くのクズの葉にエンマコオロギのメスがとまりました。きっと驚いて跳び出したのでしょう。産卵管の先のようすまでわかる写真が撮れました。

交尾を始めたエンマコオロギ
2010年9月11日…大阪府高槻市あくあぴあ芥川

 交尾中のエンマコオロギです。採集したオスとメスをいっしょにするとすぐに交尾を始めるものがいます。上の写真は交尾を始めたところです。下の写真は、精球という精子の入った袋状のものをメスの腹部につける瞬間です。

精球をつけるエンマコオロギ

枯れ草の下で鳴くエンマコオロギ
2010年10月10日…大阪府池田市吉田町

 草原からはたくさんのエンマコオロギの鳴き声が聞こえてきます。しかし、自然の状態でエンマコオロギが鳴いているのを見る機会はめったにありません。草の中や枯れ草の下などで鳴いているからです。2010年10月10日、大阪府池田市吉田町で枯れ草の間で鳴いているエンマコオロギの様子が見えました。

タケカレハの幼虫を食べるエンマコオロギのオス
2012年8月26日…兵庫県川西市山下

 コンクリートの側溝にいろいろな昆虫が落ちていました。タケカレハの幼虫をエンマコオロギやアトワゴミムシなどが食べていました。動物性の食べ物をエンマコオロギは食べますが、自然の状態ではあまり見た記憶がありません。

エンマコオロギの幼虫
2013年6月25日…大阪府南部

 もうけっこう大きくなったエンマコオロギの幼虫がたくさんいました。白い線がエンマコオロギの幼虫の特徴です。

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