コオロギ科
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アオマツムシ
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Photo by imaj.
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成虫の見られる時期
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8月〜11月
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成虫の見られる場所
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市街地の家の周囲に木がある環境から、森林まで(都市部から特に離れた場所にはいない…2000年の時点では能勢町ていどの場所には生息しています)
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鳴き声
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リー・リー・リー
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マツムシによく似た形をしています。色が緑であることと足が樹上生活をするため短いので、かんたんに区別ができます。
帰化昆虫のため町の中に多い。ただし、最近は山の中でもごくふつうに鳴くようになっています。飛ぶ力も強く分布をひろげやすいのかも知れません。そのため、夜は光によく集まります。また、山の中の公園化のさいに都市部に近い場所で栽培された木が用いられることが多く、このことも分布の拡大を助長していると考えられます。
暖かい年には、11月にもかぼそく鳴くことがありますが、池田市の中部では、ちょうど10月の終わりごろに最後の鳴き声を聞きます。「リー・リー・リー」と繰り返して鳴くコオロギの仲間が多いのですが、町の街路樹(サクラ・アオギリなど)の木の上で一斉(いっせい)に合唱するように鳴きます。そのため、やかましく聞こえるので他の種類との区別は簡単にできます。
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(大阪府池田市周辺を基準にしています)
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2016年7月7日…大阪府池田市五月山
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やっとアオマツムシの若齢幼虫の写真が撮れました。やはり成虫とはまったく雰囲気が違います。同じ昆虫とは思えません。下草のネザサの草上にいました。
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2016年8月10日…大阪府池田市五月山
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8月中旬、この時期には葉を食べるアオマツムシの終齢幼虫をよく見かけます。
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ササの葉の上で休むアオマツムシの幼虫
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2004年8月14日…大阪府池田市五月山
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2012年8月26日…兵庫県川辺郡猪名川町日生中央
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鳴く虫の観察会をしていると木の葉を食べるアオマツムシの幼虫が見つかりました。メスの幼虫です。食べている葉はムクロジのようです。
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ゴムノキで鳴いていたアオマツムシ
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2005年8月13日夜、1匹のアオマツムシが鳴いていました。初見です。家の前の鉢植えのゴムノキかキハダから声が聞こえてきます。大きな木で鳴いていてもなかなか姿が見られないのでしつこく探し回りましたが姿は見られませんでした。
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2005年8月14日…大阪府池田市桃園 Photo
by shimo.
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14日、葉の間にいるアオマツムシをようやく見つけることができました。
観察会などでもアオマツムシはよく鳴いているのですが姿はなかなか見ることができません。合唱をするために1匹ずつの場所がわかりにくいということもあります。また、いる場所も葉の間などのことが多いようです。
写真の触覚の使い方に驚きます。これだとわずかな振動でも捕らえられそうです。
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アオマツムシのおすです。おすの背中には複雑な模様があります。
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2007年9月1日…大阪府池田市伏尾町
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アオマツムシの声はいつも聞くことができます。しかし、なかなか鳴いている姿を見ることができません。
柿の木の葉の上で鳴いていました。鳴いている姿を見るのは久しぶりです。
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2008年9月6日…大阪府池田市鉢塚
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チョウの観察をしているとウメの葉の上にアオマツムシがとび乗りました。葉の曲がり方に会わせてとまっているので一瞬気がつきませんでした。(写真…上)
しばらくしてみると姿がありません。探してみると葉の間に体をかくしていました。(写真…左)
アオマツムシは数が多いのに見つけにくい昆虫です。ふだんもこのような葉の間などにかくれているのでしょう。
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2011年9月10日…大阪府池田市伏尾町
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近くでアオマツムシが鳴いていました。姿を見ることができるかもしれません。見つかったのはメスのアオマツムシでした。きっと鳴いているオスに近づいてきたに違いありません。
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いました。葉の間にかくれるようにしてオスのアオマツムシが鳴いていました。下の写真は、鳴いているところを後ろから撮ったものです。
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帰りに見ると、アオマツムシのメスが食事をしていました。来た時に見たアオマツムシです。一方の触角が切れているのですぐにわかりました。
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2011年9月15日…大阪府池田市伏尾町
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カキの木がありました。昼に休んでいるアオマツムシを探してみました。すぐにくるりと巻いたようになっているカキの葉の中にアオマツムシのオスが見つかりました。近くを探すとメスも休んでしました。上の写真がオス、下の写真がメスです。
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2014年9月20日…兵庫県川西市一庫
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夕方木を上からも見ることができる場所を歩いているとエドヒガンザクラの葉上でアオマツムシのメスが眠っているのが見えました。すぐ横を見ると交尾中のものもいました。上がオスです。しかし、アオマツムシの交尾はオスが翅をあげた間にメスが入るようにします。このような形でつながっているのを見るのは初めてです。交尾がうまくいっていないのかも知れません。
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