((卵をうませて幼虫(ようちゅう)を孵化(ふか)させよう))



  • マットをかえる時期(じき)

  • ・春から夏にかけて幼虫や成虫を飼(か)い始めたときは、そのままマットをかえないで次の年の夏まで飼育できます。
    ・このように飼い続(つづ)けているときには、夏の始めにマットをかえます。写真のように、オスが成虫になりメスもそろそろ成虫になり始めるころ、メスが産卵(さんらん)する前にかえるのがいいでしょう。

    ・一般的(いっぱんてき)には、成虫が死(し)んでからごみなどを全部(ぜんぶ)取り除(のぞ)いてそのまま冬越(ふゆご)しをさせます。
    ・そのため、できるだけ新しいマットで卵を冬越しをさせたほうが安全(あんぜん)です。




  • 冬越しのさせかた…((1))

  • ・成虫がいなくなったあとには、卵(たまご)が残(のこ)っています。





    ・ごみなどを全部(ぜんぶ)取りのぞきます。


    ・ごみをとったあと、きりふきなどでしめらせます。
    ・このときに、湿(しめ)らせすぎると卵がかえらなくなります。しばらく置(お)いて、少し上のほうが乾(かわ)くくらいがいいですね。



    ・ラップをかけます。



    ・ラップの種類(しゅるい)によっては、中の湿り気(しめりけ)で空気(くうき)が入らなくなります。クワガタムシの成虫を飼っているときにフラフラになっていたことがありました。えんぴつなどで小指(こゆび)の太(ふと)さほどのあなを2つほどあけておきましょう。



    ・入れものを置く場所は…


    ・入れものは直射日光(ちょくしゃにっこう)のあたらない場所(ばしょ)に置(お)いておきましょう。
    ・冬の間は特にカラカラにならないかぎり、途中(とちゅう)で水はあたえません。もし、底(そこ)までカラカラになるようでしたら少しきりふきで水をあげてください。そして、ラップをかけます。
    ・入れものをおく場所は、0℃以下(いか)にならないようにしたほうが安全(あんぜん)です。0℃以下よりも少し温度が低くなる時があっても死なないようですが、つづくと死んでしまうことがあります。
    ・5月の中ごろにきりふきで水をあげます。そのときに、ラップもはずします。ただし、1998年のようにきゅうに夏のような気候(きこう)になったときは、5月のはじめごろにしておきます。



    ・1999年5月5日…きりふきをしました。


    ・1999年も冬の気温が高かったようなので早めにきりふきをしました。からからにしておくと、かえりません。湿度(しつど)は、80%ほどがいいと言われています。
    ・もうしばらく、あなのあいたラップはかけたままにしています。
    ・ラップは、5月の中ごろにとろうと考えています。スズムシは、気温が25℃くらいの日が続くとかえると言われています。



  • 冬越しのさせかた…((2))

  • ・ほかの入れもので冬を越す方法もあります

     

    ・この方法(ほうほう)で毎年(まいとし)孵化(ふか…卵からかえすこと)させておられる人もいます。
    ・今、どのような方法がかんたんにできるかいろいろ実験中(じっけんちゅう)です。では、また来年(らいねん)…(うまくいくかな)…?
    ・と心配していましたが、1999年の初夏(しょか)には、たくさんのスズムシがかえりました。多すぎました。

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