2004年9月15日、夕方仕事を終えて帰ろうとふと自転車置(お)き場においてある他の人のオートバイを見るとシートの上にヒロヘリアオイラガの幼虫と思われるものがとまっていました。頭の近くに一対の朱色(しゅいろ)のつのがありました。これはヒロヘリアオイラガの特徴(とくちょう)なので間違いはないと思います。ヒロヘリアオイラガは温暖化の関係で北に分布をひろげています。大阪府周辺ではふつうのイラガの一種になっています。
イラガの仲間の幼虫は刺(さ)されると非常に痛いことでよく知られています。わたしも、カキの木の下を歩いているときにイラガの仲間の幼虫がかけていためがねの上に落ちてきてまぶたを刺されたことがあります。その時は、お岩さんのように顔が腫(は)れました。
近くを探してみると見るとアスファルトの上や自転車の上に10匹近くのアオイラガの幼虫と思われるものがいました。体の前後の角が長いのでアオイラガと思えます。
イラガの仲間の幼虫の区別は難しいのでひょっとすると「ヒロヘリアオイラガ」・「アオイラガ」の同定に誤りがあるかも知れません。気づかれた方がありましたらお知らせください。
アオイラガの幼虫は、7月と9月によく見られます。今見られているアオイラガは前蛹(ぜんよう…さなぎになる前の状態)で繭(まゆ)の中で越冬します。
どこか近くの木にもっと幼虫がいるだろうと見回すとサンゴジュと思われる木に幼虫がついていました。
木の上のほうまでは確かめられないのですがたくさんの幼虫がいるようです。
葉裏にとまるアオイラガの幼虫