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羽子板(はごいた)…むくろじ

 

 羽子板のはねは、みなさんも知っていますね。

 その先に、黒い玉がついています。ふだんは、何なのかを考えることはあまりありません。

 2001年5月1日、社会見学の帰りに道ばた(大阪府池田市神田)に左のものが落ちていました。いっしょにいた4年生の子ども達に見せると、「行く時から落ちていた。」とのことでした。
 しかし、不思議(ふしぎ)なことがあります。
・実ができるのは、秋のはずです…?
・すぐ近くには、ムクロジはないはずです…?

 

 羽子板のはねには、『むくろじ(ムクロジ)』という植物の果実(かじつ)が使われています。まわりの茶色のところは、昔は石鹸(せっけん)の代わりに使われることがありました。水でぬらして、こすってみてください。なるほど…!!!
 その中にある種子(しゅし…たね)を『はねの下の黒い部分』に使います。毎年、わたしが買っているはねにも使われています。

 

 

 「こんな実は見たことがない。」そのような人も多いと思います。しかし、大きな神社などには見られますので探(さが)してみてください。でも、ムクロジを知らないと見つけられませんね。写真を見て探せるようにしておきました。右下の【ムクロジって…】をクリックしてください。

【ムクロジって…】 

 

 2004年9月4日、秋に鳴く虫の観察会を終えて帰ってくるとテレビの「世界・ふしぎ発見」でブータン王国をとりあげていました。クイズで、「ブータンの子ども達がナクパネという植物を使って遊ぶが、その遊びは何か。」というものでした。「日本でも昭和のはじめごろは男女を問わず遊んでいた。」というヒントです。「ナクパネ」の映像(えいぞう)を見るとムクロジそのものでした。私はてっきり「はねつき」だと思いました。正解は「しゃぼん玉」でした。後から考えると男女を問わずだから「しゃぼん玉」が正解だと思いました。以前から紹介しているようにムクロジは石けんの変わりに使われていたということです。「しゃぼん玉」にはちょうどいいのでしょう。ところで、実際に石けんの代わりに使われていたのでしょうか。実際に使っていたという話を直接聞いたことがありません。相当のお年寄りに聞かないと分からないことでしょう。知りたいものです。

 

 

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