学校で繁殖(はんしょく)する鳥…スズメのひなが落ちる時期?

 1993年5月8日、学校に行くと巣立ち(すだち)前のスズメが落ちていました。翌9日、またもう1ぴき別のひなが落ちていました。

 この時期になると、子どもたちがすずめのひなをよくひろってきます。それもほとんどが、生きるか死ぬかの重傷(じゅうしょう)を負(お)っています。なぜこのようなことが起(お)きるのかは、よくわかりませんが、スズメが子育てをする時期は、決まっているので、ひなが落ちている時期も決まっています。


これまでの記録です。(落ちていたもの以外やほかの鳥も含まれています)

1973年4月30日

池田市桃園

 今朝、家の前にスズメのひなが、3びき落ちていたそうだ。1ぴきはひからびていたらしい。

1993年5月8日

池田市立池田小学校

 巣立ち前後のスズメのひなが、落ちていた。

1992年5月12日

池田市立池田小学校

 5年生がスズメのひなをひろったらしい。4年生もひろっている。

1994年6月8日

池田市立池田小学校

 4年生の子どもが、スズメが2ひきベランダに落ちているのを見つけてきた。そろそろはねがそろいかけている。

1992年6月26日

池田市立池田小学校

 子どもの観察では、ツバメのひなが巣立っている。

1988年6月27日

池田市立池田小学校

 子どもが、ふ化後3〜4日と思われるツバメのひなをひろってきた。

1994年8月17日

池田市上池田

 子どもの家で、ヒヨドリがひなを育てているらしい。

年月日
場所
ようす

 ただし、ほとんどがけがをしているので、うまく育てられるとは限りません。でも、うまく育つと、とても子どもたちになれます。餌(えさ)には、小鳥屋などで売っているミルウォームを与(あた)えると、順調(じゅんちょう)に育ちます。買いに行けない時は、ミミズを探(さが)して与えます。

 注意することは、

直射日光に当てないこと

落としたり踏(ふ)んづけたりしないこと(当然のことですが、結構、子どもが気づかずに踏んづけることがあります。)

飛べるようになったら放してやることスズメ・ドバトを含め・野鳥を飼育する時には許可が必要です

などです。

 昆虫と同じように、小型動物は、直射日光が当たり続けるところでは、すぐに死んでしまいます。ハムスターでも同じです。

 ただし、羽が生えそろって、親の姿に近くなっているものは、巣立ちの練習をしているのですから、必ず(かならず)元の場所に放しておきましょう。

 このページの内容は、『研究収録 いけだ 第7号』に収録されたものに一部補足をしたものです。


学校でみられるのは、「スズメだけでしょうか…?」