土(つち)の上をうろうろしているのは、何(なに)も食(た)べないからかも知(し)れません。たとえば、9月(がつ)から10月に多(おお)いのですが、幼虫が歩(ある)きまわっているときは、蛹(さなぎ)になる場所(ばしょ)をさがしていることがあるようです。1998年9月11日にうろうろしていたスズメガの幼虫は、14日には繭(まゆ)の中で前蛹(ぜんよう…蛹になる前の幼虫)になっていました。
(ペットボトルの中の土は、少(すこ)ししめらせてあります。)
(ふたのあなのところは、かわいたティッシュペーパーをつめていました。)
(写真(しゃしん)をとってから、また、かわいたティッシュペーパーをつめておきました。)
アゲハチョウやアオスジアゲハ、モンシロチョウの幼虫も、この時期(じき)には食べていた木(き)や草(くさ)をはなれて蛹になる場所をさがして歩きまわります。ふだんよりちょっとだけ体(からだ)の色(いろ)がうすく透明(とうめい)なかんじがします。1998年9月15日の夕方(ゆうがた)、アゲハチョウの幼虫がかべから落(お)ちそうになりながら歩(ある)いていました。つるつるしたかべなので、すぐに落ちました。蛹になれるか、ちょっと心配(しんぱい)でした。
でも、16日には前蛹(ぜんよう…さなぎになる前の幼虫)になり、17日にはもう蛹になっていました。
どちらかわからない幼虫の場合(ばあい)は、飼育(しいく)ケースの中に土を入れて木切(きぎ)れを入れてようすをみましょう。
それでも食べものをさがしているようでしたら、次(つぎ)のものを入れてようすをみましょう。
成虫がじっと何(なに)かを待(ま)っているときもあります。食べものを探(さが)していると、思(おも)っておいてください。
死(し)にかけてじっとしているとき以外(いがい)は何かをねらっています。