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兵庫県猪名川町では今も寒天作りをしているところがあります。かつては何件もの寒天作りをしている方がおられましたが私の知る限りでは1件しか残っていません。この場所はいとこの家のすぐ近くです。子どものころから見る機会がありました。
寒天作りが今も行われているのは、兵庫県川辺郡猪名川町阿古谷(あこたに)です。猪名川町紫合(ゆうだ)から上阿古谷へ向かう道沿いにあります。
能勢電の終点、日生中央駅からは車で10分もかかりません。
冬の晴れた日には、キラキラと輝くような寒天が見られます。
寒天作りは、冬の寒い気候を利用して行われています。最近、寒天作りをする家が減ったのにはいろいろな原因が考えられますが、冬の気温が下がらなくなってきたこともひとつの原因と考えられます。
阿古谷は谷が山と山に挟まり、寒天作りには適した地域といえます。また、この地域ではシイタケの栽培や炭焼きも行われています。
寒天作りをしているのは、「井谷寒天製作所」で開業は明治18年、以来120年間も糸かんてんを作っているそうです。
阿古谷で作られる寒天は糸かんてんです。なかなか目にする機会がないと思いますので販売している場所を紹介しておきます。「井谷寒天製作所」の糸かんてんは業務用の卸売りが基本だそうですが、道の駅「いなかわ」では個人向けに小売もしています。
道の駅「いながわ」です。
お店の人の了解を得て写真を撮らせてもらいました。下の写真が糸寒天の販売の様子です。
猪名川町の「糸かんてん」です。
天草(てんぐさ)のみを原料として100パーセント天然の高級品で凝固剤他は一切使用していないそうです。
使用方法としては、
※お米に入れて炊く
※サラダや酢であえる
※みつ豆にする
があるそうです。
1袋は30g詰で420円(2006年3月21日現在)です。