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シミ

 2006年1月20日、教室のそうじをしていると後ろでごみを集めていた子ども達が、「虫、虫。」と、さわいでいました。この寒い時期に教室の中にいる昆虫…?いったい何だろうと見に行きました。ごみしかないように見えるのですがよく見ると銀色の小さな昆虫がいます。シミです。

 古い書類などを整理していると小さな銀色のむしが顔を出します。昆虫のなかまで、「シミ」といいます。左の写真ががシミです。シミには、ヤマトシミとセイヨウシミがいます。これはセイヨウシミだと思うのですが確かめる前につぶされてしまいました。体に鱗粉があるのもおもしろいのですがつぶれてはどうしようもありません。

 はねのない原始的な昆虫です。はねが退化したのではなくもともとはねはありませんでした。

 ところで、このシミはとても変わったくらしをしています。これまで昆虫には、完全変態をするものと不完全変態をするものがあると紹介してきました。しかし、このシミはどちらでもありません。無変態の昆虫で幼虫も成虫も同じような姿をしています。

 また、この昆虫は大変な生命力をもっています。飼っていると何年も生き続けます。フィルムケースに入れっぱなしにしても一ヶ月以上生きています。