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ニワハンミョウの幼虫…ハンミョウ釣り(はんみょうつり)
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川西市加茂 2004年8月29日
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ニワハンミョウ成虫の写真へ
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2004年8月25日
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畑の中の道は農作業(のうさぎょう)をする人に踏(ふ)まれているので通るところが平らになっています。
このような平らな場所にニワハンミョウのすみかがあります。昔からの家の庭にも同じような環境(かんきょう)があればニワハンミョウはすんでいます。以前池田市の神田で農具(のうぐ)の調査(ちょうさ)をしたときにも庭にニワハンミョウの幼虫がいました。
ハンミョウとくらべると少し土の湿り気(しめりけ)の多い場所を好むように感じます
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2004年8月25日
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写真の右下にニワハンミョウのすみかがあります。写真のものは幼虫が小さいので巣(す)の直径(ちょっけい)は2〜3mmほどしかありません。大きなものは5mm近くあります。きれいな丸い円形の巣なので慣(な)れると小さくてもすぐに分かります。
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2004年8月29日
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こちらの巣は大きくて5mmほどあります。
指の先の枯(か)れ葉と木片(もくへん)の間(頭でふさがっているので少し見にくくなっています)に一つ、左右に二つあります。
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人が近づくと幼虫は驚(おどろ)いて巣の中に入ってしまいます。しばらくじっと待っていると幼虫は上に上がってきます。
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2004年8月25日
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ふだんはこのようにしてえさになるむしがやってくるのを待っています。あごの開いた頭部(とうぶ…頭)は穴(あな)の中にきっちりとおさまっています。むしが通ると一瞬(いっしゅん)のうちに捕(つか)まえて穴の中に引きずり込みます。
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昔の子どもはこのハンミョウの幼虫を釣(つ)って遊んだそうです。「ハンミョウ釣り」といいます。細い木や草を巣の中に入れて幼虫がくわえたときにさっと引っ張るそうです。ところが私がやると幼虫は頭で押(お)し出してしまいます。こつがいるそうです。どなたかこつの分かる人がいれば教えてください。
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何人かの方が「ハンミョウ釣り」について教えてくださいました。
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2006年6月6日に群馬県のK.U.さんにいただいたメールです。了解を得て紹介をさせていただきます。
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(省略)
私も子供の頃自宅の庭で、ニワハンミョウの幼虫を釣ってよく遊んでいました。既にもうご存知かもしれませんが、以下に私の釣り方をご紹介します。
小枝の先に黒い糸をしっかり結び、糸の一方だけ長く下に垂らします。(→釣竿と釣り糸の準備)
垂らした糸の先に、縫い物をするときの玉止めの要領で、同じ箇所に何度も結び目を作り結び目を適当な大きさにします。(→疑似餌の準備)
さて、ここから実践です。
穴のふちまで上がってきている幼虫の顔の前に、そっと糸を垂らしゆっくりと静かに幼虫の顔の前で動かします。そうすると、幼虫がぴょんぴょんはねて、糸の先の結び目に喰らい付こうとしますから、喰らい付いて巣穴の奥に糸を軽く引き込んだときにタイミングを合わせて、幼虫を釣り上げてください。
この方法ですと、草の葉を使った釣り上げ方よりもはるかに簡単に幼虫を釣り上げることが出来ます。
私は釣った幼虫を金魚や鶏のエサにしていました。
なお、釣った幼虫を同じ容器に入れておくと、共食いを始めますので容器を仕切って部屋を作り、1匹ずつ入れると良いと思います。
よろしかったら、ご参考までに。
(省略)
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了解を得たときの返事でこのようなことも教えてくださいました。
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草の葉を使う場合、掲示板に書き込みをされていた方は、ラッキョウの葉を使っていましたが、私はニラの葉を使っていました。
ニラの葉を使ったときの戦績は、20の巣穴に仕掛けて1〜2匹釣れれば良いほうで、とてもへたくそでした。
しかし、小枝と糸を使えば誰でも簡単に釣ることが出来ます。
是非、試してみてください。
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2004年12月23日にトトムシさんが掲示板に書いてくださった内容です。「つり方をおしえてください。」 と書いていた内容についてのものです。
これが基本形のような気がします。地域によって使う植物が異なるのが面白いですね。ちなみに私は子どものころカエルつりにはミゾソバの葉しか使えないと思っていました。動くものなら何でもいいはずなのですが…。
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釣り竿(?)にはどのような植物を使いましたか。
私どもの所では、ラッキョウの葉を使います。子どもの頃の大変良くつれた記憶があります。但し、葉の先端部分(5mm程度)を揉んで穴の中にゆっくり、そっと、入らなくなるまで入れ、じっと待ちます。
しばらくすると、葉が動き出して葉が押し上げられて来るので、頃合いを見て(穴に入れた部分の半分くらい)一気に引き抜きます。間違いなくつれます。来年の夏には是非試してください。
大漁間違いなしです。夏に気がつけば良かったのですが。
それから、つり上げた虫は、最後は穴に戻してやってください。
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2005年8月4日、お助けの書き込みがありました。なるほど…。
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固い物は、頭で押し上げてしまいます。
草を使い、先を揉んで柔らかくして試してください。もちろん虫がくわえることが出来る太さでないとダメです。
私の地方では、「ニワハンミョウ」のことを「トトムシ」とよびますが、今の子どもは知らないと思います。
子どもの頃は、農家の庭に沢山住んでおり、あさのラジオ体操の後など子ども同士で釣果(?)を競い合い、夏の人気の遊びの一つでした。
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これだけ教えていただければ釣れないはずはない…!!!!!
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2006年6月11日、兵庫県川西市加茂に出かけました。ニラやラッキョウの葉はありませんが黒い糸があればだいじょうぶでしょう。
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ところが困ったことに幼虫がいた畑にネットが張ってあります。以前はネットもなく持ち主の方がおられたので安心して観察ができたのですが…。
少しはなれたところを隣の職場の方が自転車で通り過ぎられました。「こんなところまで来られてたのですか。」「はあ〜い。」と声をかけてもハンミョウの幼虫は見つかりません。
地面を探し回る私を見てカエル採りをしていた子どもたちがやって来ました。右のようなものを見せてくれました。「ガムシの子どもかな。」と思いましたが自信がありません。写真を撮らせてもらいました。道端にひとつだけあったハンミョウの穴を教えました。初めて見たそうです。
近くで農作業をしておられるおばさんに、「ハンミョウ」や「ハンミョウ釣り」を説明しますがまったく知らないとのこと。
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やっと人の迷惑にならない場所で幼虫を見つけました。
「さあ。釣れるぞ。」腰を下ろして始めました。
ところが、わずかに食いついている感触はあるのですが、「釣れる」という感じではありません。とうとう幼虫は私の餌を頭でピョイと放り出すようになりました。
「もともと器用なほうじゃないからなぁ。」しかし、あまりにも釣れなさ過ぎます。
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ずっとこの幼虫をニワハンミョウだと思っていました。川の対岸の池田市で見られるのはニワハンミョウです。ただ、この場所ではハンミョウの成虫を一度も見たことがありません。ふつうのハンミョウの穴は何度か見たことがあります。これではありません。少ないながらほかの種類のハンミョウもいます。「ニワハンミョウなのか。」そこから調べなおすことにします。もちろん釣り方もくふうしてみたいと思います。
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おたずねもの
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いろいろ気をつけたほうがいいことがあるようです。細かく教えていただきました。再度挑戦に行ってきます。
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ところがまだ釣れません。トトムシさんが分かりやすいように写真で説明を送ってくださいました。
【お手本です】
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