カヤネズミに会えた…2010年

 2010年5月。今年のカヤネズミの観察をあきらめていたころ、「カヤネズミの巣に赤ちゃんがいる。」という連絡がありました。この時期にカヤネズミが繁殖しているとは思ってもみませんでした。

巣に戻ってきたカヤネズミの成体
2010年5月16日…大阪府池田市

 上の写真は草刈で赤ちゃんのカヤネズミが取り残された巣に戻ってきたカヤネズミの親、成体です。

巣の中のカヤネズミの赤ちゃん

 2010年5月16日、観察会から帰ってきてメールを開くと、「○○に来るとカヤネズミの赤ちゃんが見れます。」と入っていました。いそいで出かけました。

 草刈をしていてカヤネズミの巣があったようです。中には赤ちゃんが見えました。もう子育てをしているのです。これまでカヤネズミの繁殖の時期は7月くらいからだと思っていたので驚きました。時間が遅くなってしまったので、自動撮影にしました。

カヤネズミの赤ちゃんたち

 上の写真は自動撮影を始める前に巣の様子を撮影しておいたものです。少なくとも4ひきほどの子供のカヤネズミがいるようです。

 その後、一晩のうちに数100枚の写真が撮れていました。ところがカヤネズミが写ったものは2枚だけでした。巣に戻ってきた成体のカヤネズミが最初の写真です。17日の朝には巣の中はやはり空になっていました。どうして写らなかったのでしょう。いろいろなことが考えられます。

 解決の糸口は、
撮影前に4ひき以上の子供がいた。
午後7時6分に自動撮影を始めた。
午後7時20分に親が戻った。
午後7時43分に親が顔を出した。
午後8時56分に394枚目の最後の自動撮影が行われた。

 赤外線の自動撮影です。ほとんどの撮影はカヤネズミの写っていない最後の約1時間です。1時間かかってカヤネズミがまったくいなくなったことになります。1時間かかって巣の後ろから移動したのではないかと思われます。想像です。また巣が見つかれば解決できそうです。