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足に食いついたマダニの写真
2010年6月26日…大阪府池田市桃園
わあ〜!!!!!!かさぶたが歩いた…マダニ

 2005年8月4日…足がチクリと痛い(いたい)。見ると右足の足下(あしもと)から25cmほどのところに赤い傷跡(きずあと)があった。少し皮がめくれたのか、かさぶたができているのか。「昨日まで鳥取県の青谷(あおや)へ臨海学舎(りんかいがくしゃ)に出かけていたので海で傷でもしたのだろう。」と思った。(※注1)

 2005年8月5日…やはり足がチクリと痛い。かさぶたが大きくなって斜め(ななめ)に立っている?よく見ると皮がめくれたにしてはかさぶたの方が大きすぎる?化膿(かのう)でもしたのだろうか。ものがあたると痛いのであたらないようにそっとしておいた。

 2005年8月6日…朝起きるとかさぶたはもっと大きくなっていた。その上、足に垂直(すいちょく)に立っている。こんなかさぶたあるはずない!!!指で一気に引き抜(ぬ)いた。(※注2)痛みはあったが簡単(かんたん)にとれた。傷跡(きずあと)から少し血(ち)がにじんでいた。とったかさぶたを何気なくテーブルの上に置(お)いた。その時のことだった………。

かさぶたが歩いている!!!

 ゆっくりと動いているのである。「ダニだ。」その時初めて気がついた。

※注1…鳥取県の青谷町から帰って初めて気づきました。ただ、青谷では草にふれるようなことは少ししかありませんでした。その前に山に入ったのは、7月30日に池田市の五月山。ここではケーブルテレビの撮影(さつえい)のため2時間ほど茂(しげ)った草の中にいました。五月山のこの谷では数年前、反対の斜面(しゃめん)で自然関係の知り合いがツツガムシにやられた。という話を聞いたことがあります。もちろんツツガムシと断定(だんてい)するのは良くないかと思います。ダニはいたのでしょう。最近(さいきん)草にふれたのはこの二回だけです。どちらかの場所でマダニをもらったとしか考えられません。しかし、臨海中はずっと海に入っています。もちろん風呂(ふろ)にも入ります。私は、クラゲに刺(さ)されるとひどく化膿(かのう)するため肌(はだ)の異常(いじょう)には気を配(くば)っていました。それでも全(まった)く気づきませんでした。
 結局(けっきょく)どちらの場所でついたのかははっきりしません。これからは野外に出るときは、長袖(ながそで)の服と長ズボン(いつも山に行くときはそうなのですが…)で、そして、帰ってからはダニにやられていないか気をつけて異常があれば病院に行くようにしようと思いました。

※注2…このような取り方はよくありません。皮膚(ひふ)にダニの体の一部が残ったり、ダニがつぶれて病気になることがあります。皮膚科(ひふか)に行った方がいいでしょう。

足から離れたマダニの写真

 こんなものが三日以上も私の足についていたなんて。「ひょっとしてダニではないかな。」と思ったことはあったのですが、近視(きんし)の私には確(たし)かめることができませんでした。それに、「いまどきダニなんてことはないだろう。ダニのいるような場所には出かけていないし。」という思いの方が強かったと思います。(このような考え方は良くないようです。最近もマダニは良くいるようですし、都市近郊(としきんこう)の場所でもいないとは限りません。)

 

 毛だらけの足で申し訳ありません。

 ダニがついている写真を撮っておいたらよかったのですが引き抜くまでダニだとは思っていませんでした。

 血を吸(す)った場所は、ずっと赤くなっていました。マダニと思われるのですが、きちんとした和名までは分かりません。どなたか私の血を吸ったダニの名前が分かる人は教えてください。ついでに私の体は大丈夫(だいじょうぶ)でしょうか。今のところ発熱などはありません。

 血を吸われた場所の真ん中が特に赤くなっています。

 

 長さは、6mmちょっとありました。腹(はら)の方から見たものです。足が8本あります。昆虫ではなくクモに近い仲間です。

 顔の真ん中に鋭(するど)い口があります。これを皮膚(ひふ)にさして血を吸います。

 

 8月7日、マダニに刺されたのが心配でやはり病院に行きました。

 その後インターネットなどで調べていると、「マダニをむりやり引き抜(ぬ)いてはいけない。」「感染症(かんせんしょう)でツツガムシ病やライム病になることがある。」などの記述(きじゅつ)があり、だんだんと心配になってきました。

 8月7日、ねんのために近くの皮膚科に行くことにしました。もちろん「私のかさぶた」も連れて。(珍しいので生きたままプラスチックシャーレに入れていました。)

 先生に「私のかさぶた」を見せると、虫眼鏡(むしめがね)で見て「マダニです。」「きれいにとれましたね。」という返事がありました。

 「マダニに刺された場合、リケッチャーの心配があるので刺されてから二週間は抗生物質(こうせいぶっしつ)の薬を飲んでください。」とのことでした。耳の病気でずっと抗生物質の薬を飲んでいることを告(つ)げると、その薬でも大丈夫ということでした。

 結局飲み薬はもらわず、抗生物質の塗(ぬ)り薬をもらいました。

 マダニに刺されて来院する人がいるのか聞いてみると、「今年は三件目、この三年間では六件でした。それ以前は開業以来一件しかありませんでした。」とのこと。

 最近の方がマダニに刺される人が多いことになります。池田市内の皮膚科ですが、この話だけでは刺されたのは池田市内かどうかは決められません。しかし、市内の個人の病院なので近くの人が多いと考えられます。五月山で刺された可能性の方が高くなったと思いました。

 「風邪(かぜ)のような症状(しょうじょう)で発熱があったり、リンパ腺(せん)が腫(は)れるなどの症状が出ればすぐに来てください。市立池田病院に行かれても構いません。」ということでした。

 「これでひとまず安心。」と思いながら1060円を払って帰りました。また、「私のかさぶた」を連れて。

 

教訓(きょうくん)

1.マダニに刺されたら自分で抜かないで迷わず病院(皮膚科)に行く。

2.病院に行くときは、服用している薬を全部持って行く。(今回の場合先生が出そうと思われた薬は私が飲んでいた抗生物質と種類が違いました。両方を同時に飲むのはよくないそうです。)

3.長ズボン、長袖の服装であっても草が触れるほどの道を歩いた後は、服(特にズボン)をはらう。

 

 8月11日。いつも歩き回っているのに今日は全く動かない。死んでしまったようだ。もちろん私ではなく、マダニのほうです。

 

 8月14日。ふとGoogle(グーグル)で、「マダニ」と「池田市」を入れて検索(けんさく)をかけました。トップに「池田市北部昆虫報告〜」が出てきました。知り合いのホームページです。

 内容を見ると2003年の5月18日に脚の上をはっているマダニを捕まえられたそうです。また、2002年には同じような場所で刺されて病院に行かれたそうです。サイト内検索をかけましたが2002年のことについての記述はないようでした。

 詳しくはこのホームページをご覧ください。以前からリンクをはらせていただいていますが初めての方はぜひご覧ください。昆虫に興味のある方、特に池田市周辺の情報をたくさん正確に知りたい方にとっては驚きのホームページです。

【伏尾の小径】(ふしおのこみち)

 マダニの情報は「伏尾の自然観察」の「野外観察記録」の「自然報告 03/05/18」にあります。

 またマダニにやられました。今回はしっかりとマダニが吸っている場面の写真を撮りました。

 2010年6月26日、深夜(というより未明です)。先日から赤い内出血のような場所の真ん中に「かさぶた」のようなものが立っているのに気がつきました。2005年の経験からすぐにマダニだと分かりました。

 じつはこの10日ほどの間に3回も皮膚科に通っていました。2回は、手や首筋にじんましんのようなものができて化膿して広まってしまったのです。薬をもらって治りました。3回目は、今回の場所です。ずっと夜になると、ゲンジボタルの調査とモリアオガエルの卵塊を調べるのに山に入っていました。雨にぬれた落ち葉の重なった林道はスリップしやすくこの前も原付がズルッと横にすべりました。そのときに打った場所が今回内出血のようになった場所でした。わたしもお医者さんも打撲(だぼく)としか思っていませんでした。少し治りは遅いと思っていました。その上、毎日異常に眠いのです。いすにすわると眠ります。今日も家に帰ってから夜の12時までずっと寝てしまいました。マダニと関係があるのかどうかは分かりません。

マダニのついた足の状態
2010年6月26日…大阪府池田市桃園

 上の写真が赤く内出血のようになった足のようすです。大きくなってしまったので、マダニもわかります。

マダニに吸われているようす

 少しアップにしたのが上の写真です。「かさぶた」のようなものが立った状態はマダニにさんざん吸われたときなのです。

 あまり見たくはないのですが、吸っているマダニのアップです。病院が開くまでこのまま付き合わないといけないと思うと、ぞっとします。この状態では簡単な手術になるかも知れません。


 つい先日、鳥取県の方からお母さんがマダニにやられ、このホームページを見て病院に行き、ちゃんと治すことができてよかったというお礼のメールをいただいたばかりです。やはり手術をされたそうです。まさかまたこのようなことになるとは思いませんでした。


 ようやく病院が開きました。すぐに行ってマダニを見てもらいました。やはり手術が必要とのことで近くの大きな病院を紹介してもらいました。池田市内にはこの程度の手術のできる病院は2つあるのですが、土曜日のため一方しか開いていませんでした。歩いて10分ちょっとの病院に行きました。いつも行っている病院でも教えてもらったのですが、手術の場合時間がかかるのでかんたんに診ることができる患者がいると後にまわされるので遅くなるだろう、ということでした。やはりがまんでした。やっと診てもらえました。

「足の場所を見せてください。」
「はい。えっ〜〜〜、マダニがいない。」

 歩いてこの病院に来る途中か、待っている間に姿を消してしまいました。お腹がいっぱいになったのでどこかに行ったのだろう、ということになりました。こうして手術はなくなり、抗生物質の飲み薬とステロイド系などの塗り薬をもらって帰りました。いったいどんな手術になっていたのだろう、と思いましたが、やはりほっとしました。ちなみにいつもの病院では1870円、後の病院では1340円が必要でした。わたしは30%負担です。

 1週間後の土曜日、7月3日にまた病院に行きました。診てもらうとマダニの口の先が少し残っているようだということです。やはり取り出さないといけないだろうということです。やはり手術…?少し気が重くなりました。1週間分の抗生物質を出してもらってまた来週来ることになりました。

 10日になりました。数日前に黒くなっていた部分が取れたので、「ひょっとすると手術の必要はなくなるかも知れない。」そう思いながら行きました。やはり必要がなくなりました。また1週間分の抗生物質をもらいました。結局、3週間抗生物質の薬を飲み続けることになりました。これでやっとマダニの心配から開放されます。

 マダニにかまれています。今回は切開かも…???

背中側にかみついたマダニ
2011年6月30日…大阪府池田市桃園

 「どうも少し背中がかゆいような気がする。」夕方に感じていました。ていねいに触ってみるとややはれています。真ん中に少し硬めのものがあります。「きっとマダニだ。」これまで二度マダニにかまれているので経験上そう思いました。大きくなっていないのでデジカメで写真を撮ってもらって確認をしました。上の写真です。完全にマダニが食い込んでいます。明日は病院で切開かな…???

 「今日は切開するしかない。」そう思い込んでいたので今回は池田回生病院に行きました。 「キンチョールでやっつけましょう。」えっ。ハエやカでもないのに!?スプレーをかけられるのかと思いました。キンチョールの液を綿棒につけてマダニの背中に塗ると死ぬのだそうです。しかし、死んだからといってすぐに引き抜けません。うまく引き抜けなければ、局部麻酔をして切開し、二針縫うそうです。それはいやです。うまく外れてほしい。………きれいにとれてくれました。また今回も切開せずにすみました。切開するとどの程度の痛みがあって、いくらぐらいかかるのだろうという疑問はまた残ったままになりました。1760円(3割負担)を払って帰りました。もちろん2週間分の抗生物質と塗り薬をもらいました。

 お医者さんが終わってから一言。「3回もダニにかまれた人は初めてです。」………何と答えていいのかわかりませんでした。