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ウメエダシャク…北摂の生き物

 

葉にとまるウメエダシャク
2011年6月16日…大阪府池田市鉢塚

満開の花菖蒲

 雨の中、満開の花菖蒲が美しいので見ていると時々ガが飛んでいました。ウメエダシャクです。葉にとまっているものもいました。最初の写真です。今年も花菖蒲やウメエダシャクの季節になりました。

 何度か歳時記でウメエダシャクを紹介しているのでひとつのページにまとめました。

飛ぶウメエダシャク
2009年6月2日…大阪府池田市豊島北

 午前8時ごろ10ぴき以上のガが飛んでいる場所がありました。ガは、ウメエダシャクです。昼にもよく飛びます。このウメエダシャクの成虫が見られる時期には多数の個体が限られた範囲で飛び回っています。シャクガ科のガで名前のとおり幼虫は尺取虫(シャクトリムシ)です。幼虫は、バラ科やニシキギ科などの植物で見られます。幼虫で越冬するのでしばらく前に大きめの幼虫がいたはずなのですが気づいていませんでした。

ウメエダシャクの写真

 昼前に校区探検がありました。まだウメエダシャクがいました。朝よりは、葉などにとまっているものが多くなりました。

交尾中のウメエダシャク

 交尾をしてるものやさなぎも見られました。

ウメエダシャクの蛹

 翌3日、午前8時前に昨日の場所を通りました。昨日よりももっとたくさんのウメエダシャクが飛んでいました。まださなぎが残っていたので、しばらくはこのような光景が続くようです。

翌日のウメエダシャク
2009年6月3日…大阪府池田市豊島北

ウメエダシャクの蛹
2010年6月11日…大阪府池田市豊島北

 朝職場に行くと机の上にオリーブの枝がおいてありました。よく見ると上の写真のようなガの蛹が二つついていました。ウメエダシャクというシャクガのなかまの蛹です。持ってきてくださった人の話では、庭でガがいっぱい飛んでいる、とのことでした。昨日、原付で走っていると、広い道路の上を成虫のウメエダシャクが飛んでいました。夕方歩いていると2ひきが飛んでいました。昨年(2009年)は、6月2日前後にたんさんのウメエダシャクが飛んでいるのを見ましたので、ウメエダシャクも10日くらい発生が遅れていると思います。

春のウメエダシャクの幼虫
2013年4月17日…大阪府池田市城南

 道を歩いていると壁に数ひきのガの幼虫がいました。ウメエダシャクかユウマダラエダシャクだ、と思いました。よく見ると黄色の部分が多くてはっきりしています。ウメエダシャクのようです。もうこの時期にはよく目立つ大きさになっていました。ところが何の葉を食べているかで困りました。蕾の付き方や葉の先はマサキに似ていますが、葉が長すぎるように思います。子どものころから見ているマサキは葉が丸い形をしていました。仕方がないのでその家の人に聞いてみることにしました。

ピラカンサの食害・ウメエダシャク

2013年4月18日…大阪府池田市城南

 21日に聞いてきました。ピラカンサでした。バラ科です。ピラカンサがウメエダシャクの食樹にあげられていないことが多いのですがバラ科の植物は多いのでまだまだほかにも食樹があることでしょう。

 ついでに、「花菖蒲の花が咲くころにガが飛びます。生垣には困るでしょうが、これも季節の風物詩なのでできれば薬をかけないようにお願いします。」とたのんできました…???

ウメエダシャクの蛹化
2013年5月29日…大阪府池田市鉢塚

 ウメエダシャクが梅の木で蛹化の準備をしていました。軽く葉を合わせて簡単な繭を作ります。下の写真は手前の葉を開いたところです。

繭を作るウメエダシャク

ウメエダシャクの蛹
2013年6月7日…大阪府池田市鉢塚

 昼過ぎに公園に行きました。ちらほらとウメエダシャクが飛んでいます。しかし、まったくとまろうとしません。写真は撮れませんでした。この時期に飛びまわるのはオスがメスを探しているからだろうと思います。ところどころに蛹がありました。

ウメエダシャクの写真
2013年6月9日…大阪府池田市豊島北

 以前にウメエダシャクがたくさん発生していた場所を見に行きました。かろうじて1ぴきだけ見つかりました。

飛んで来たウメエダシャク
2013年6月10日…大阪府池田市桃園

 ウメエダシャクが飛んできて止まりました。いろいろな場所で見ます。ウメがあるわけではないのでけっこう多くの種類の植物を食べているようです。

鱗粉の落ちたウメエダシャク
2013年6月23日…大阪府池田市桃園

 朝、ウメエダシャクが壁にとまっていました。鱗粉が落ちていました。発生も終わりに近づいているようです。

ウメエダシャクの終齢幼虫
2014年5月11日…大阪府池田市鉢塚

 公園のウメの木を見に行きました。よく消毒がされているのかなかなかウメエダシャクの幼虫は見つかりません。ところどころに少しだけ残っていました。距離の離れた場所に残っているということは、薬剤散布後に生き残ったものかと思います。もうすぐ蛹になりそうです。

ウメエダシャクの終齢幼虫

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