オオアオイトトンボ

　オオアオイトトンボです。アオイトトンボとよく似ています。北摂地域ではアオイトトンボは9月ごろに水辺で見ますが、オオアオイトトンボは10月ごろに見ることが多いようです。

　オオアオイトトンボの胸部です。背中側の濃い緑色の部分が中脚のある部分までつながっています。

　アオイトトンボの胸部です。中脚の部分には濃い緑の部分がつながっていないところがあります。

　オオアオイトトンボのオスです。

　オオアオイトトンボのメスです。産卵管付近が大きく盛り上がっているのがアオイトトンボとの違いです。

　この秋、池の近くで初めてであったオオアオイトトンボのオスです。

　この日はオオアオイトトンボのオスにもメスにも出会いました。池の周囲でした。上の写真はオスです。

　10月4日と同じ場所でオオカマキリの交尾を見ているとオオアオイトトンボが連結して飛んできて、近くにとまりました。

　何組ものオオアオイトトンボが連結しているのを見ました。よく止まります。写真のペアはしきりに交尾をしようとしていました。5回ほど試みましたがうまくいきませんでした。飛んでいきました。

　吹く風が冷たく感じられるようになってきました。オオアオイトトンボがいました。この時期にアオイトトンボも見られるようなのですが、わたしの目に入るのはオオアオイトトンボだけです。

　2015年9月18日午後。オオアオイトトンボが木の枝に集団で産卵をしていました。見事です。この杉ヶ谷の入り口に、「杉ヶ谷を明るい谷にするのに、コナラなどを植えている。」というような言葉が書いてありました。大阪府池田市五月山の杉ヶ谷は、暗い谷でくらす生き物たち、オマガリフキバッタやザトウムシ、そしてこのようなオオアオイトトンボの産卵など貴重な生態が多く見られます。湿度が高いこともコマダラウスバカゲロウが多いことにもつながっているのかも知れません。自然保護の名のもと、貴重な生態系が壊されていくのが不思議でなりません。