「室町や桃園にもタヌキが…?」



1997年1月13日(室町)
 妹の話では、今朝、7時23分ごろ、室町の動物病院の前でタヌキを追い越したそうです。他の人も驚いていて、何度も振り返って首をかしげておられたそうです。
 本人の話では、「これまでに車にひかれたタヌキを何度か見たことがある。」ということですから、ほんもののタヌキのようです。
 まるまると太っていたとのことなので、飼いダヌキ?ではないかと思ったそうです。




1997年10月19日(桃園)
 (日付は、話を聞いた日です)
 「2〜3か月前、桃園会館でタヌキがいた。」と、父と母が話していました。親子らしいとのことでした。1か月近くマンホールの中にいたらしいのです。親が1匹、子どもは2〜3匹のようです。管理人の方が食べ物をあげるとマンホールの「すのこ」のようなようなところから餌を食べたそうです。



 また、「1〜2か月前、桃園のTさんの家に親子連れのタヌキが来た。」とも話していました。全部で3匹のようでした。写真も撮っておられました。



 1998年11月15日、もう少し詳しい情報を残しておこうと会館の管理人のKさんと、Tさんに話をうかがいました。

 

 Kさんの話では、タヌキが見られたのは、8〜10月ごろにかけてだそうです。「すのこ」の中にいたのは、親が1匹、子どもが4匹だったそうです。「ターちゃん」と呼ぶと顔(ただし、口だけ)を出したそうです。ほとんど毎日でした。餌は、主にウィンナーや食パンです。ニンジンやキャベツもあげるのですがあまり食べません。



 ところがある日、すぐ近くの町工場のあたりで子どものタヌキが出てきて乳母車に乗っていたKさんのお子さんの足にかみついたそうです。形は残りましたがさいわいひどい状態にまではならなかったそうです。下水道がタヌキの通路になっていたようです。
 ビデオにも撮られていました。


 Tさんの家にタヌキがやって来たのは、1997年の9月10日と11日でした。
 Tさんの奥さんが、
「犬が来てますね。」
とおっしゃったので見てみると、そこにいるのはタヌキでした。
「タヌキじゃないか。」
「まさかタヌキなんて…。」
 さっそく、犬用のジャーキー(この時には、犬は飼っておられません。ご近所の方の犬用に置いてあったのだそうです)をほってやるとすぐに食べました。よく見ると、他にも2匹います。
 記念にと思ってフラッシュをたいて写真を撮ってもどんどん餌を食べています。他の2匹もやって来ました。子どもでした。親とは違いジャーキーをとるとすぐに離れます。子どもの方が警戒心が強いようです。親の方はしばらくすると手渡しでも食べるようになりました。「あまりやりすぎても…。」と思いあげるのをやめると、3匹は門の方から出て行きました。
 出て行くタヌキを見送っていると「つっかけ」がありません。門から出てみると近くの場所でかんでいるのです。遊んでいるのは、2匹の子どもです。しかると逃げて行きました。
 次の日も、3匹はやって来ました。しかし、家の中に入ってきたのは親だけでした。さすがに昨日しかられたためか2匹の子どもは入ってきません。
 ところが、しばらくするとやはり「靴」だったか「つっかけ」だったかはっきりしませんが、片方だけなくなってしまっていました。この時は、見つけることができませんでした。

 

 五月山の麓は、タヌキがすみにくい環境になりました。しかし、逆に昔のようにあまりタヌキを見ても追いかけまわしたりする人が少なくなり、餌をやってみようとする人が増えてきたので町の中での生活も以前と比べて楽になったのかも知れませんね。


「タヌキのページ」にもどる