「園芸高校と石橋小学校のタヌキ」



 日増しに温度が上がり、いろいろな動物たちの恋が実っていきます。
 池田に住むいろいろな動物たちに注目してみませんか。野性の動物たちがけっこう多いのですよ。五月山の北側には、それこそシノシシ、シカ、タヌキ、キツネ、イタチ、テン、リスと野性動物のサインがどっさりです。細河農協前の川原でキツネがひらりひらりと走って、土手に姿を消すのを見た時は、四年の国語の教科書の「ごんぎつね」のごんを思い出して、うれしくなったものです。
 今回は、そんな動物たちがいるであろうと思われる「やま」ではなく、町の中の動物事情についてお知らせしてみます。
 仕事柄、いろいろな人たちからの情報で楽しい動物事情を知ることができます。この池田の町に野性動物が住んでいるなどとは思われないかもしれませんね。考えられる代表格はイタチでしょうか。荘園に住む方のお話では、昼寝のさなか、がさがさという音で目をさますと、台所の流しにイタチが上がっていてびっくりしたそうです。昼間も活動するようですね。小さめのホンドイタチ、大きめのチョウセンイタチと住み分けをしているのでしょうか。私はトカゲをくわえて走る姿をみました。イタチを見たという方は随分多いでしょう。
 意外なのは、町の中のモグラでしょうね。石橋幼稚園では、モグラのトンネルがあって、掘ると続いているそうです。サツマイモなどはタイミングよくほらないと、モグラの食料になってしまいます。体育倉庫は傾いてしまっていました。
 さて、本コーナーのメインはタヌキ!園芸高校の実習庭園に前任校の北豊島小の一年生を連れて行った時、子ども達が「タヌキや。」と言うので、そのあたりに駆けつけると、たしかに匂いました。タヌキの名物「ため糞」も森の中にはっきりとありました。子ども達は、学習に行く度にウンチを確かめに行ったものです。昨年九月に百樹会で久しぶりに行った時には、森が変わっていて糞はありませんでしたが、果樹園への溝の中にははっきりとタヌキの足跡があって「元気にしているね。」と安心しました。
 タヌキたちはどんどん町の中に出てきているようです。雑食なのですぐ餌づけにも慣れるようです。でも、びっくりすると立ちすくんでましったりするので、よく交通事故にあっているようです。緑のセンターの剥製もそうですね。
 園芸高校から離れて寂しくなっていたところ、三月の初めに出勤すると、駐車場をペルシャネコの大型?が走っていく?おっとっと、タヌキでした。ふりむいた顔は、はっきりとタヌキでした。目が合ってしまった。朝早く出勤した先生は、走る二匹を見ています。夕方には、別の先生がやはり、目を合わせています。  なんと、やはり町中の池田小学校でも何度か目撃されていました。「城跡の工事で住む所がなくなったのかなあ。」と話しておられました。
 石橋小の場合はどうやら旭丘付近に出没しているタヌキではないかと推測しています。姿を隠せる竹やぶもあります。ある家では、庭でバーベキューをしていると匂いにつられて出てきたらしいタヌキを見たそうです。川向こうには箕面市の瀬川神社の森があります。あの森なら、住む所がたっぷりありそうです。
 タヌキがこんな町の中をうろついているのがおもしろくて子ども達に知らせてやろうと、トラップをしかけることにしました。紙をしき、朱液を染ませた布の上に餌を置いたのです。夕方しかけておくと、きっちりと食べに来てくれて、かわいい足跡がありました。紙にはぷんとタヌキの匂い!
 五年生の子ども達とも調べました。この時は二匹の足跡でした。ときどき餌を置いて様子を見ています。どんな所に住み、どんな道を通って来るのでしょうか。出会ったら、どんなあいさつをしましょうか?
(仮称…池田・石橋ホタルを守る会 Ise.さんの情報です)


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