上下の写真は2011年8月5日に大阪府箕面市の山の中で出会ったタゴガエルです。このように撮影した写真だけではこの地域にいるアカガエルのなかまでヤマアカガエルとタゴガエルの区別は難しいそうです。

　暗い色の部分が少ないのでひょっとするとヤマアカガエルかと思ったのですが、大阪自然史博物館の学芸員の方に見てもらったところ、「指先の小さい吸盤、喉の模様。これはタゴガエルです。」という返事をいただきました。

　2010年6月6日、大阪府高槻市にあるやまぶき渓谷周辺でタゴガエルの観察をしました。この渓谷ではオスの鳴き声も聞かれました。少し水が落ちるような崖のような場所で鳴きます。穴の中で鳴いているので、姿は見えません。タゴガエルは北摂地域でも大阪府箕面市の山の中などでも声を聞くことができます。アカガエルのなかまでは最もよく出会うカエルです。

　　2010年6月6日のタゴガエルの写真は、周辺の場所で子供がつかまえたものを放したときに撮影したもので、生態写真ではありません。

　アカガエルのなかまはよく似ていて同定に困ります。上の写真は、タゴガエルの腹部です。腹部の模様を見るのが分かりやすいようです。ただし、アカガエルとヤマアカガエルでは個体によって違いがあります。

　若山神社にいたタゴガエルです。後から写真を見て気づいたのですが、前の足がはれています。何かおかしいような気がします。

　2011年は11月30日まで暖かい日が続きました。兵庫県宝塚市の山の中でカエルを見つけました。2ひきです。確かめるとタゴガエルでした。

　上の写真はニホンアカガエルです。北摂地域にはタゴガエルしかいないようですが、周辺の大阪府吹田市などにはニホンアカガエルがいます。タゴガエルとニホンアカガエル、ヤマアカガエルはよく似ています。ニホンアカガエルは腹部が真っ白なので区別することができます。

　山の中に小さなアカガエルのなかまがいました。やはりこの場所ではタゴガエルでした。

　タゴガエルの写真が松本 勝さんから送られてきました。大阪府箕面市の山の中では、ニホンアカガエルやヤマアカガエルを見たことがありません。ただし、場所によっては生息する可能性がないわけではないと思います。