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フタメカワゲラ・フタツメカワゲラ

フタツメカワゲラのメスとオス
2013年4月23日…兵庫県宝塚市

 10日ほど前には姿を見せていなかったフタメカワゲラ(フタツメカワゲラ)の成虫がいたるところで見られました。フタツメカワゲラと和名のような書き方をしていますが、じつはこのなかまには非常に似たものがいます。交尾器などでの分類が必要です。それをしていませんので、正しくはフタツメカワゲラのなかまです。交尾中のものも多くいます。このなかまはフタメカワゲラともフタツメカワゲラともよばれます。「ふため」というのはふつう昆虫に3個ある単眼(たんがん)が2個しかないからだついた名前だそうです。

ヤマブキの上のフタツメカワゲラ

交尾中のフタツメカワゲラ

 1ぴきのメスに1ぴきのオスが集まっている場合が多いのですがこのような場合もあります。

 帰り道、大阪府池田市室町の住宅の壁にもフタツメカワゲラのなかまの成虫がいました。兵庫県宝塚市は武庫川水系、大阪府池田市は猪名川水系です。

2010年8月19日…兵庫県川西市小戸

 猪名川の中流域で採集されたフタツメカワゲラのなかまの幼虫です。

フタツメカワゲラの幼虫
2005年10月23日…兵庫県川西市多田

 猪名川上流の観察会でのフタツメカワゲラのなかまの幼虫です。

フタツメカワゲラの一種
2013年4月28日…大阪府池田市吉田橋

 猪名川の支流の余野川でもフタツメカワゲラのなかまが羽化をしていました。猪名川の中流域でも見られます。ただし、広く分布しているのはフタツメカワゲラのなかまです。見ただけでは種類がわかりません。環境によってすんでいる種類は違うのでしょうか。ただし、種類を分けるのもその時の学者が決めた基準によるものです。一般的にゲニタリア(交尾器)の形を見ます。

猪名川中領域のフタツメカワゲラ
2013年5月4日…大阪府池田市室町

 10日ほど前から猪名川中流域でもフタツメカワゲラのなかまが目立つようになりました。交尾をしているものもいます。葉の裏や隙間にも多くいます。

中流域で見られたフタメカワゲラ
2014年5月4日…大阪府池田市室町

 河川敷からは50m以上離れている住宅街の壁にフタメカワゲラのなかまの成虫がとまっていました。近くにもう1ぴきがとまっていました。そういえばちょうど1年前にもすぐ近くの河川敷でこのカワゲラを見ました。いつもこの時期に見られるようです。

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