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クマゼミを知ろう…調べてみよう

2003年7月27日…大阪府池田市桃園

 左の写真は、葉についているクマゼミの抜け殻です。

 関西の平地で見られる大きなセミの抜け殻は、クマゼミとアブラゼミだけです。関東では、ミンミンゼミも平地で見られます。

 腹部のふしが「茶色」・「黄土色」・「うすい黄土色」の3色で交互になっています。

 クマゼミとアブラゼミとは腹部の模様で区別ができます。下の写真はアブラゼミの抜け殻です。腹部の模様を比べてみましょう。

 アブラゼミのほうは全体にやや茶色っぽく、腹部も「こげ茶色」と「茶色」の2色が交互に分かりやすく並んでいます。

 どちらかというとクマゼミのほうが腹部の先が丸い感じがします。いろいろな違いがありますが、腹部を見るのが分かりやすいでしょう。

2003年7月27日…大阪府池田市桃園

鳴くクマゼミ
2008年7月21日…大阪府池田市桃園

 クマゼミのオスが木の幹にとまっています。

 セミは鳴くのはおすだけです。鳴いているオスを見ると腹を大きく動かしているのが分かります。

クマゼミの交尾
2008年7月21日…大阪府池田市桃園

 2008年7月21日、朝近くの公園にクマゼミを見に行きました。ソメイヨシノの上のほうの枝で交尾をしているものがいました。

クマゼミの幼虫
2008年7月21日…大阪府池田市鉢塚

 夕方クマゼミの幼虫が歩いていました。

 木の枝につけるとしきりに移動をして羽化する場所を探していました。

 背中が割れ始めました。

 羽化のスタートです。

羽化を始めたクマゼミ

羽化の途中で動きを止めるクマゼミの幼虫

 ほぼ体が出てきたころに、体をそらせたような状態で動きません。脚が固くなったりするのを待っているのです。

羽化直後のクマゼミ

 無事白いクマゼミが羽化をしました。原因はよく分かりませんが羽化の途中で失敗をするものも見られます。

羽化直後のクマゼミのオス
2010年7月24日…大阪府池田市鉢塚

 そろそろクマゼミとアブラゼミが羽化のピークをむかえるだろうと思い観察に行きました。30分ほどで30ぴきほどの羽化を見ました。クマゼミとアブラゼミで半々くらいです。午後8時半ごろに歩いているものはアブラゼミの幼虫ばかりだったので、ややアブラゼミのほうが羽化の時刻が遅いようです。ほんの30分から1時間ほどの違いだと思います。ただし、個体差のほうが大きいのでいろいろな状態のものが混っています。あと1週間ほど羽化のピークは続きそうです。

産卵するクマゼミのメス
2010年7月31日…大阪府池田市桃園

 子供のころにクマゼミが網戸の枠の木に産卵をしているのを見たことがあります。異常な産卵だと思います。自然でのようすを見ることができるかと近くの公園に行ってみました。時刻は午前11時6分前後でした。1ぴきだけ産卵するメスを見ることができました。

クマゼミのオスとメス
2010年8月2日…大阪府池田市豊島北

 子供たちが午後、「セミを捕まえた。」と言って11ぴきのクマゼミを持ってきました。わたしはあまりセミを取ったりしないので、オスとメスの区別用の写真を撮らせてもらいました。もちろん向かって左がオスで、右がメスです。

 写真を撮っていると入れ物の中でクマゼミが交尾をしていました。せまい容器なのに、しきりにオスが交尾をしようとしているので驚きました。自然の状態でもオスはしきりに交尾をしようとしています。下の写真は容器の中で交尾をしたクマゼミです。

 ちなみに、11ぴきのクマゼミは、3びきがオス、8ひきがメスでした。この時期にはもう圧倒的にメスが多くなっているのでしょうか…?

容器の中で交尾をするクマゼミ

道路に落ちたクマゼミ
2011年8月6日…大阪府池田市室町

 道路にクマゼミのメスが落ちていました。近くにはもう1ぴきアブラゼミのオスも落ちていました。そろそろ寿命が終わるセミが目につくようになる季節です。

初見のクマゼミ
2013年6月28日…大阪府池田市桃園

 ケヤキの葉にクマゼミの抜け殻がありました。この葉は今年2013年に出たものなので、この抜け殻も今年のものになります。下には穴もありました。まだ鳴き声は聞いていませんが初見です。

クマゼミの穴

クマゼミの抜け殻
2013年7月7日…大阪府池田市桃園

 クマゼミの抜け殻が増えてきました。小さな公園ですが、数えると10こ近くありました。でも今年2013年はクマゼミの鳴き声をまだ聞いていません。と思っていると1ぴきが鳴き始めました。鳴き声は初見です。

中国のクマゼミ?
2013年7月25日…中華人民共和国

 中華人民共和国のK.さんからクマゼミの写真が送られてきました。確かに見た目はクマゼミです。でも、詳しい分類がありそうなので、クマゼミのなかまにしておきます。

「セミがピークを過ぎたような気がします。
中国のセミは日本と比べ人口密度?が低く、さらに高いところに止まるようでなかなか写真が撮れませんでした。」とありました。以前の日本でもクマゼミはそうでした。

クマゼミの終齢幼虫-初見の写真
2015年7月8日…大阪府池田市桃園

 子どもがクマゼミの終齢幼虫(穴ゼミ)を持ってきてくれました。2015年、クマゼミの初見です。

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