レンゲ畑とレンゲ

 

レンゲの花の写真
2010年4月25日…大阪府高槻市三島江

 2010年4月25日、スミレ畑の観察をしました。後、半月後にはこの場所にイネが植えられます。レンゲ(レンゲソウ、ゲンゲ)が栽培されるのは冬の間です。レンゲが水田で冬の間に栽培されるのには訳があります。最近は化学肥料が多く使われるようになったのでレンゲ畑が少なくなりましたが、以前はこのレンゲが水田にとって大切な肥料だったのです。

 レンゲの根には小さなイモのようなものがついています。根粒(こんりゅう)といいます。この中にバクテリアというものを持っています。窒素(ちっそ)というものを集め栄養にしてくれます。レンゲは肥料工場なのです。春、田植えの準備をするときにこのレンゲを肥料として地面にすきこみます。そのためにわざわざ農家の方がレンゲを植えているのです。ほとんどのケンゲは中国から輸入したもののようです。レンゲがこのように栽培されるようになったのは日本では江戸時代の終わりごろ、今から200〜250年のころから行われていたようです。

 レンゲはマメ科の植物です。レンゲソウやゲンゲとも呼ばれます。マメ科の植物で身近なものには、エンドウやシロツメクサ、カラスノエンドウなどがあります。

2010年5月2日…大阪府高槻市三島江

 ケリの写真を撮りたくて三島江に行きました。すでに一般公開は終わっていました。ちょうど田起こしが始まっていました。

レンゲの花とさや

 レンゲを見ると上の丸くなったものがひとつの花と思いがちです。レンゲはマメ科の植物です。カラスノエンドウやエンドウを思い出してください。写真の下のほうを見てください。ひとつの花からひとつのさやができています。