ニホンノウサギ…北摂の生き物

 

木の下に潜むニホンノウサギ
2011年6月14日…大阪府池田市五月山

 逃げようとしたニホンノウサギが植木の下にじっと潜んでいました。約5mの距離でのにらみ合いになりました。どうしてニホンノウサギとこのようなことになったのかは、下のページをご覧ください。

やっと会えたニホンノウサギのページへ

やっと会えたニホンノウサギのページへ

夜間のニホンノウサギ
2010年8月31日…大阪府池田市五月山

 初めてニホンノウサギの写真が撮れました。大阪府池田市の五月山です。ただし、自動撮影のカメラに写ったものです。

ニホンノウサギの後ろ姿
2011年1月4日…大阪府池田市五月山

 2011年、アカネズミの撮影を切り替えて一般的な動物の撮影にしました。小さなけもの道で最初に写ったのはニホンノウサギでした。

ニホンノウサギの写真

 この日の夕方にまたニホンノウサギが写りました。

再度のニホンノウサギ
2011年1月13日…大阪府池田市五月山

 しばらく同じけもの道に自動撮影のカメラを置いてみました。他の動物が写ることもあるかなと思ったのですが、鳥以外ではニホンノウサギだけでした。

雪の日のニホンノウサギ
2011年1月16日…大阪府池田市五月山

 雪の日、この日もニホンノウサギが自動撮影のカメラに写っていました。

はねるニホンノウサギ
2011年1月7日…兵庫県三田市

 2011年がうさぎ年だからという訳ではないと思うのですが、兵庫県三田市に設置している自動撮影のカメラにもニホンノウサギが三度写っていました。先月まではわたしのカメラには写真が写りませんでした。ただし、ここではほかの人が設置したカメラにニホンノウサギは写っていました。

カメラの前で止まったニホンノウサギ
2011年1月24日…兵庫県三田市

姿を見せるようになったニホンノウサギ
2011年2月6日…兵庫県三田市

 自動撮影のカメラには一度ある種の動物が写るとしばらく続くことがあります。今回回収したデータの中には何度かニホンノウサギが写っていました。

雨の日?のニホンノウサギ
2011年3月20日…兵庫県三田市

 やはりニホンノウサギが写っていました。そろそろ毛が生え変わる時期かと思うのですが、この写真からでは判断できません。

ニホンノウサギの糞の写真
2011年6月19日…兵庫県川西市

 ニホンノウサギの糞です。ニホンジカの糞は俵型(ほぼ円柱に近い形)でニホンノウサギは丸いので慣れると簡単に区別ができます。成獣は大きな糞をしますが、幼獣はかわいい糞をします。

木道の上にとまったニホンノウサギ
2011年12月19日…大阪府箕面市

 木道に立っているといきなりニホンノウサギが後ろから走ってきて近くにとまりました。後ろで作業をしておられたのでそれに驚いて跳び出したのでしょう。

子どものニホンノウサギ
2012年6月24日…大阪府池田市五月山

 原付で林道を走っていると前方をよたよたと走る生き物がいました。「しっぽのないドブネズミ」と思いましたがすぐに「子どものウサギだ」と気づきました。ゆっくりしか走れないので原付でなくても追いつきそうでした。ニホンノウサギの子どもは危険を感じるとじっとして動かなくなるのでゆっくりと後ろをついていきました。止まりました。1m少しの距離まで近づくことができました。両手の手のひらに乗せられそうな大きさです。まるでぬいぐるみのようでした。1mくらいにまで近づくと走って逃げていきました。こんなに小さな子どもの野兎は白神山地で出会って以来です。

ニホンノウサギの糞と尿と足跡
2013年2月17日…大阪府高槻市樫田周辺

 大阪市立自然史博物館の観察会でのことです。評議員の方が、「ウサギのおしっこがあります。」と教えてくださいました。なんとオレンジ色の尿でした。糞もありました。これまで雪の上に残っている尿はこのようにオレンジ色だったそうです。食べ物や尿を確かめにくいほかの季節ではどうかはわからないとのことでした。左に小さなふたつの前足と長いふたつの後ろ足がちょこんとならんでいます。思わずどのような格好でしていたのか想像してしまいます。

ウサギのぬいぐるみ
2010年3月26日…岡山県西粟倉村あわくらんど

 ニホンノウサギは、北摂地域にはふつうに生息します。ただし、めったに出会いません。フィールドサインの観察をしているときに糞はよく見つかります。兵庫県川西市の西多田や白神山地などでは姿を見たりしたことがあるのですがまだ写真が撮れていません。(このページの作成時です。)大阪府池田市内を主なフィールドにして自然観察しておられる方の話では、「早朝にときどき見ますよ。」とのことで何度か写真も撮っておられました。

 上の写真は売店で販売されている「因幡の白兎」の話をもとに作られたぬいぐるみです。CUTEとあり、1050円でした。(2010年3月現在)丸い目、白くて丸い形、思わず買いたくなりました。しかし、数日前に今月の通帳を見ると3年前と比べ、給料が手取りで6万4832円減っていました。処分があったわけではありません。「ここまで給料が減らされたのか。」と思うとともに、「何とか少しでも節約しなければ。」と思ったばかりでした。買えませんでした。鳥取県の砂丘センターや岡山県のあわくらんどで販売されていました。

 ところで「因幡の白兎」にはニホンノウサギに関わる不思議な疑問が出てきます。因幡の白兎はニホンノウサギのはずはないのです。鳥取県のニホンノウサギも私の住む大阪府周辺を含む北摂の地域に生息するニホンノウサギも毛は茶色です。冬の毛も茶色です。冬に毛が白くなるニホンノウサギはいるのですが生息場所はもっと東の地域です。たとえ大昔の分布域が現在と違っても植物のガマは冬には地上部が枯れています。ノウサギと枯れたガマでも話が合いません。このことについては日本の生態学のパイオニア的な存在だった宮地伝三郎さんの動物記に詳しく述べられていたと思い探したのですが分かりませんでした。

 白い兎はよく目にします。飼い兎です。あの飼い兎はヨーロッパアナウサギを改良したものです。この兎もニホンノウサギのような色をしていますが、白くて赤い目をしているのはアルビノだからです。日本のニホンノウサギと違い、よく穴を掘ります。

 実は白兎はもともとは素兎ではないかと考えられています。「素」の意味から考えると話が合います。

3月のあわくらんど
2010年3月26日…岡山県西粟倉村あわくらんど

 岡山県西粟倉村のあわくらんどです。雪が降っていました。

鳥取の春の海?
2010年3月26日…鳥取県鳥取砂丘

 本来の出張の目的の海のようすの観察です。春なのに冬のような海でした。雨の上に、砂が混じった北風が吹きつけてきました。口の中は砂だらけでした。もちろん海の中に入る気にはなれません。途中の自動車道の気温の表示は-1℃でした。