北摂の生き物

ニホンザル(箕面山)

(霊長目オナガザル科マカク属)


 大阪府周辺で猿といえば、「箕面」と思われるくらいに箕面山の猿は有名です。

箕面のニホンザルの写真
2010年1月2日…大阪府箕面市箕面

 箕面山のニホンザルは都市近郊に生息するサルとして珍しく天然記念物に指定されています。私が学生のころは、餌付をし、個体識別調査も行いました。しかし、現在は、「サルを自然に返す」運動がすすめられています。まだ、2009年現在では時々滝道でも姿を見ることがありましたが、多くの猿は山に返っている状態になっています。2010年(平成22年)4月1日からは、「箕面市サル餌やり禁止条例」が施行され、悪質な餌やりをした場合は10,000円以下の罰金(過料)が科せられるようになりました。

木の実を食べるニホンザル
2009年12月26日…大阪府箕面市

 2009年12月26日、箕面山のニホンザルの様子を見に行きました。サルは群れで行動しているものと、単独で行動しているものがいました。群れのニホンザルは木で自然採食を行っていました。

 2009年ごろの自然に返った状態のニホンザルを写真で紹介しておきます。

木の実を食べるニホンザル
2009年12月26日…大阪府箕面市箕面

 木の実を食べている箕面山のニホンザルです。

群れで行動するニホンザル

 上の写真のように多くのサルは群れで行動しています。

移動の途中で休憩するニホンザル

 移動の途中、時々周囲の様子をうかがったり、休憩することがあります。

毛づくろいをするニホンザル…1
2009年12月29日…大阪府箕面市箕面

 林の中の陽だまりの中で、ニホンザルが毛づくろい(グルーミング)をしていました。

毛づくろいをするニホンザル…2

ニホンザルの親子

 子供のサルを抱く母親のニホンザルです。

とび移ろうとする先を見るニホンザル
2010年1月1日…大阪府箕面市箕面

 とび移ろうとする先を見ているニホンザルです。

木に上るニホンザル

 木を上っていくニホンザルです。

仲間の様子をうかがうニホンザル

 木の上で仲間の様子を見ているニホンザルです。

見上げるニホンザル

 上の様子をうかがっているニホンザルです。

斜面を歩くニホンザル
2010年1月2日…大阪府箕面市箕面

 斜面を歩いているニホンザルです。

面白い表情のニホンザル

 ニホンザルがグルーミングをしていました。とても面白い表情をしていました。

遠くを見つめるニホンザル
2010年1月10日…大阪府箕面市箕面

 ニホンザルが遠くのほうを見つめていました。とてもきれいな顔立ち…?をしています。

グルーミング中のニホンザル

 またニホンザルがグルーミングをしています。大切な行為なのでしょう。

水を飲むニホンザル
2010年2月6日…大阪府箕面市箕面

 箕面の滝道を戻ってくるとニホンザルが水を飲みにやってきました。けっこう滝道の下、町の近くまでおりてきているものです。

木の枝をかじるニホンザル
2010年3月14日…大阪府箕面市箕面

 3月、そろそろ木々も新芽を出します。ニホンザルも新芽を食べているのかと見に行きました。食べていたのは、木の枝でした。まだ、きびしい生活です。

ようやく新芽を食べられるようになりました
2010年3月30日…大阪府箕面市箕面

 やっと木々の新芽が出てきました。ニホンザルも新芽を食べられるようになりました。

 ようやくほっとしたのかだらしのないあくびが出てしまいました。

ニホンザルの顔

 でもふだんはきりっとした顔をしています。

グルーミングされるニホンザルの赤ちゃん
2010年5月5日…大阪府箕面市箕面

 やはりニホンザルの赤ちゃんが産まれていました。上の写真は母ザルにグルーミングされるニホンザルの赤ちゃんです。この日、今年産まれた赤ちゃんを連れたニホンザルを三組見ました。

遊ぶニホンザルの赤ちゃん

 母ザルから離れて遊ぶニホンザルの赤ちゃんです。ただし、1mも離れませんでした。

母親に抱かれるニホンザルの赤ちゃん

 「ああ、こわかった。」という表情です。

コナラ?の葉を食べるニホンザル

 新緑の季節です。食べ物が豊かになりました。食べ物を探すより、昼寝をしているニホンザルのほうが多く見られました。食べているのは、コナラ…?の葉。

ニホンザルの赤ちゃん
2010年5月8日…大阪府箕面市箕面

 山の中ではニホンザルの赤ちゃんがたくさん産まれていました。まだ、まともに歩けないものが多いようです。

ニホンザルの赤ちゃん

ニホンザルの赤ちゃん

ニホンザルの赤ちゃん

白い毛のニホンザル
2012年6月13日…大阪府箕面市箕面 Photo by M.Mat.

 毛が真っ白なニホンザルがいたそうです。松本 勝さんからの情報です。わたしはこのようなサルを見たことがありません。きっとこの場所の研究者は個体識別をしているので名前がついているのだと思います。