北摂の生き物

ニホンジカ(ホンシュウジカ)

(偶蹄目シカ科)


 北摂地域にふつうに生息する大型の哺乳類です。草食性です。最近人家近くにも出没することが多くなっています。

シカの写真
2008年6月7日…奈良県奈良市奈良公園

 北摂地域では、ニホンジカ(ニホンジカの一亜種のホンシュウジカです。)はふつうに生息する動物です。最近は民家の近くにも出てきています。兵庫県川辺郡猪名川町や川西市、大阪府池田市や箕面市でも同じような状況のようです。この地域では、アオキは特に好んで食べる植物のようです。人家近くのものでも食べられています。

オスのニホンジカ
2008年6月7日…奈良県奈良市奈良公園

 群れで生活をしていることが多いようで、足跡を見るといろいろな大きさのものが混じっていることがよくあります。

 ニホンジカがごくふつうにいる動物だといっても姿はめったに見ません。ニホンジカがいるのが分かるのは、多くの生活のあとが残されているからです。

 右の写真は、イノシシの足跡です。シカの足跡に似ていますが、後ろに二つあるつめの跡が残るのが特徴です。つめの跡が四つです。ただし、かたい地面では後ろの跡が残らないこともあります。下の写真がニホンジカの前足です。

シカの足
2007年4月30日…大阪府池田市五月山動物園
イノシシの足跡
2006年11月17日…大阪府池田市東山

シカの足跡
2006年2月25日…京都府

 左の写真がニホンジカの足跡です。たくさんのシカがよく通る場所では下の写真のようにふまれた場所が黒っぽく道のように見えることもあります。

シカの通り道

ニホンジカの糞
2010年11月23日…奈良県奈良市奈良公園

 左の写真は、ニホンジカの糞です。ノウサギの糞と似ていますがニホンジカのほうが円柱状になっています。

 糞は下の写真のように、ぽろぽろと落とされます。一か所に散らばるように落ちます。

糞をするニホンジカ
2010年11月23日…奈良県奈良市奈良公園

落ちていたシカの角
2007年4月8日…大阪府池田市細河

 2007年4月8日、里山の一斉調査がありました。久しぶりに参加してみました。10年ほどの間に山は大きく変わっていました。

 五月山の西側斜面で昼食をとりました。食べ始めたときです。私の前にいた人が、「シカの角が落ちています。」と言われました。まさか弁当を食べている足元にあるとは思ってもみませんでした。「ください。」とっさに言ってしまいました。これまで自然に落ちたシカの角を拾ったことがなかったのです。

 いろいろな生き物にかじられて小さくなった角ですが、私の宝物になりました。

 私は北摂地域で野生のシカには二度しか会っていません。シカがいたと聞くと見に行くのですが何時間待っても会えませんでした。そこで、毎日野生のニホンジカを観察しておられる方に見せてもらいました。距離は離れていますが感激でした。

野生のニホンジカ
2008年5月4日…兵庫県川西市

 こちらのニホンジカはおなかが大きいように見えます。お腹の中に赤ちゃんがいるのでしょうか。

おなかが大きいニホンジカ

山の中のニホンジカ
2009年1月1日…大阪府池田市五月山

 自動撮影の無人カメラを設置してから初めてニホンジカが写りました。もともと周囲にはニホンジカの糞などがあったのでいつかは写るだろうと思っていました。

成長したオスジカ
2009年1月14日…大阪府池田市五月山

 また、オスのニホンジカが写りました。前回のものより立派な角をしています。

ニホンジカの行動
2009年2月3日…大阪府池田市五月山

 午前2時36分、カメラの近くにニホンジカのオスがやってきました。

落ちているニホンジカの角
2009年2月14日…大阪府池田市五月山

 自動撮影の記録を見に行くと、カメラの前にニホンジカの角が落ちていました。「きっと11日から14日までの間にニホンジカが通ったに違いない。」と思って記録を見ましたが、全くそのような気配がありません。最初の写真を見ると同じ場所に木の枝のようなものがありました。ずっと以前から落ちていたのに気づかなかったのかも知れません。昨日は、寒冷前線が通過をし、雨が降って、「春一番」が吹きました。雨で洗われて見やすくなったようです。

雨の中のニホンジカ
2009年2月23日…大阪府池田市五月山

 雨の降る日にニホンジカが写真に写りました。メスのようです。

夜のニホンジカ
2011年7月9日…大阪府池田市五月山

 いつもとは少し距離の離れた場所にカメラを設置しました。昼にもニホンジカを見ることがある場所です。やはりオスのニホンジカが写りました。午前0時でした。

けもの道を通る若いニホンジカ
2011年7月23日…大阪府池田市五月山

 今日もけもの道をニホンジカが通りました。まだ若いシカのようです。

けもの道を通るニホンジカ
2011年7月26日…大阪府池田市五月山

 この日もニホンジカがけもの道を通りました。昼にも時々ニホンジカを見るくらいなので非常に個体数が多いようです。

獣道を通るニホンジカのページへ
2011年8月8日…大阪府池田市五月山

 この獣道はニホンジカが最も多く利用しているようです。写真が多くなるかもしれないので、別のページにしました。

「獣道を通るニホンジカたち」のページへ

山の中を走るニホンジカ
2010年1月4日…大阪府箕面市箕面

 大阪府箕面市の山の中を歩いているとだいたいニホンジカに出会います。ただし、驚いて逃げる姿ばかりです。今日もニホンジカの群れが前を横切りました。ファインダをのぞく余裕もありません。後から確かめると足だけが写っていました。

池の周囲で草を食べるニホンジカ
2010年1月17日…奈良県奈良市奈良公園

 大阪府池田市や大阪府箕面市、兵庫県川西市でニホンジカの写真を撮るのは大変です。鹿がたくさんいる奈良公園に出かけました。

林の中のニホンジカ

ニホンジカの顔の写真

 奈良公園では近くでニホンジカを観察することができます。まずかわいく大きな耳。よく見ていると左右で向きが違うことがよくあります。同時にいろいろな向きからの音を聞いているようです。次に目。瞳をよく見てください。ニホンジカの瞳は写真のように横長です。次に鼻。いつも湿っています。においに敏感なのは空気中のにおい物質をしっかりと感じなくてはならないので湿っています。犬と同じです。見えてはいませんが、特徴があるのが歯。前の噛み切る歯が下にしかありません。

警戒するニホンジカ

 上の写真は、ニホンジカが警戒しているときのものです。見てわかるようにお尻の白い毛を逆立てています。

ディアーラインの写真

 上はディアーライン(鹿摂食線)の写真です。ちょうど下を人が通りやすい高さに樹木(アラカシ)の下の葉が一直線にそろっています。このことをディアーラインといいます。人が通りやすいようにそろえられたのではなく、ニホンジカが背をのばして届く高さまで葉が食べられているのです。

落葉の中の子ジカ
2010年11月23日…奈良県奈良市奈良公園

 落ち葉が積もった林の中でニホンジカの群れが食事をしていました。子ジカもいました。

池田市五月山動物園のホンシュウジカが結核で全頭処分に

駐車場のニホンジカ
2010年9月15日…大阪府池田市伏尾台と兵庫県川西市西多田の境 Photo by Hir.

 2010年9月15日、Hir.さんが車で走っているとニホンジカがいたそうです。写真は道路わきの駐車場にいるところを車の中からコンパクトデジカメで撮ったものだそうです。この近くの場所では以前にも、夜、道路に出てきたニホンジカが車のライトに照らされて立ち往生していたそうです。人とニホンジカの生活圏が近いというよりも、重なっているという感じがします。

2010年7月27日…大阪府豊能郡能勢町 Photo by M.Mat.

野生のニホンジカとの遭遇

2012年2月10日…大阪府箕面市箕面

 散歩をしているとニホンジカが食べ物を探していました。

 上の写真をクリックすると大きな画像になります。