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クロオオアリ

 

2011年4月13日…大阪府池田市五月丘

 

 春めいてきました。カラスノエンドウの花もよく見るようになってきました。やはりカラスノエンドウにクロオオアリがやってきていました。クロオオアリは身近なアリでは最も大きなものです。カラスノエンドウでは蜜を吸っているのです。ただし、花から吸うのではありません。上の写真をよく見てください。下のクロオオアリは葉の下の小さな黒っぽい場所の蜜をなめています。カラスノエンドウの花外蜜腺と呼ばれる部分です。ここから蜜が出ています。

クロオオアリの飛出
2012年5月17日…大阪府池田市伏尾町

 クロオオアリの羽アリのオスが姿を見せていました。これから出てくるのかと待ちましたがけっきょくこの日は見ることができませんでした。飛出の日を特定するのはなかなか難しいですね。

食べ物を運ぶクロオオアリ

 ケムシやイモムシがたくさんいます。クロオオアリもいそがしい時期です。狩りを見ていて感じることがあります。クロヤマアリは集団で食べ物を運んでいることが多いのですが、クロオオアリは単独で運ぶことの方が多いようです。体の大きさから習性も変わるのでしょうね。

巣から出てきた羽アリ
2012年5月24日…大阪府池田市伏尾町

 たくさんの羽アリが出てきました。オスたちが時々震えるような動作をします。「今飛び立つか」と待ち続けましたが、飛んだのは一部だけでした。完全な飛出にはならなかったようです。それでも迫力がありました。

外をうかがうオスアリや女王アリ

 オスアリと新しい女王アリが外の様子をうかがっています。

 上の写真をクリックすると大きな画像で見ることができます。

飛び立つ女王アリ

 女王が飛び立ちました。

巣作りの場所を探す女王アリ

 交尾を終えた女王アリはすぐに巣作りの場所を探し始めます。

クロオオアリの女王アリと働きアリ
2013年7月23日…兵庫県三田市三田市有馬富士自然学習センター(飼育)

 三田市有馬富士自然学習センターではクロオオアリの生活を見ることができます。(2013年7月現在)上の写真の中央の大き目のものが女王アリです。働きアリが幼虫や蛹の世話をしているようすを実物で見ることができます。

幼虫や蛹の世話をするクロオオアリの働きアリ

ミルワームを食べるクロオオアリの新女王アリの写真
2015年7月4日…大阪府池田市(飼育)

 ネットを見ていると、「クロオオアリの新女王アリは、最初の働きアリが羽化すると産卵に専念する。」とよく書かれています。アリの飼育の経験から、そんなにスイッチが入れ替わるように行動が変わるのかな…。」とずっと疑問に思っていました。久しぶりにクロオオアリの新女王を飼育してみました。結果は上の写真の通りです。新しい働きアリといっしょにミルワームを食べています。小さくなっていた腹部も大きくなりました。ただし、よく観察ができるように、土を用いない飼育で、1例のみの観察です。

イモムシを運ぶクロオオアリ
2014年5月8日…大阪府池田市五月山

 若葉の季節です。木からは数えきれないほどのイモムシが下りてきます。単独で、集団で食べ物を集めに行きます。

シャクガの幼虫を運ぶクロオオアリ

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