戻る

クサギカメムシに似た帰化昆虫?キマダラカメムシ
地球温暖化で分布を広げています

 

2011年4月9日…大阪府池田市桃園

 

 「昨日デンドロビウムに小さな虫がいた。」と父から聞きました。鉢植えのデンドロビウムを見るとカメムシがいました。「ああ、成虫越冬後のクサギカメムシが動き出したのだ。」と思ったのですが少し変な感じがします。こんなに頭がとがっていたかな、頭の中央に白っぽい線があったかな。少し大きいような気もします。確かにクサギカメムシの写真と比べると違いがあります。調べてみるとキマダラカメムシという種類でした。

 南方からやってきた帰化昆虫のようで長崎市あたりに以前はいたものが、最近どんどん分布を広げているそうです。倉敷昆虫館の標本の紹介にキマダラカメムシの説明があります。分布の拡大は地球温暖化によるものだと思います。しかし、デンドロビウムにカメムシがとまっているのは初めて見ました。

秋のキマダラカミキリ
2011年10月9日…大阪府池田市桃園

 ベランダで洗濯物を片付けていると網戸の内側にキマダラカメムシがいました。洗濯物を運んでいるうちに家の中に入ってしまったのでしょう。仕方がないのでつまんで外に出しました。臭くありませんでした。越冬場所を探していたのかもしれません。

淀川河川敷にいたキマダラカメムシ
2012年5月8日…大阪府高槻市上牧

 淀川河川敷で昆虫を観察しているとキマダラカメムシがいました。いつもは家の周囲で見ていたので、河川敷で見るのは意外でした。

アカメガシワにいたキマダラカメムシ
2012年9月29日…大阪府池田市桃園

 道端のアカメガシワの葉にキマダラカメムシの成虫がとまっていました。近くを探してみると幼虫もいました。この辺りでは、キマダラカメムシはアカメガシワでも繁殖しているようです。

キマダラカメムシの幼虫

壁にとまったキマダラカメムシ
2012年10月27日…大阪府池田市室町

 歩いていると壁にキマダラカメムシがとまっていました。大阪府池田市室町です。少し歩いて隣の池田市槻木町を通るとウメか何かの葉にキマダラカメムシがまたとまっていました。この秋、5ひきめの目撃です。

ウメ?の葉にとまったキマダラカメムシ
2012年10月27日…大阪府池田市槻木町

落ちていたキマダラカメムシ
2012年11月8日…大阪府池田市桃園

 道路のわきにキマダラカメムシの死骸が落ちていました。死んでからあまり時間はたったいないようでした。上の写真は落ちいたままの状態、下の写真は裏を向けて撮影したものです。

キマダラカメムシの腹側

門の上のキマダラカメムシ
2013年4月12日…大阪府池田市桃園

 最近は町の中でよくキマダラカメムシを見るようになりました。また早春に出会いました。コンクリートの門の上にいました。最高気温は3月なみの17℃くらいで太陽の光があたる場所でした。風はやや冷たく感じられました。成虫越冬後のキマダラカメムシです。

日向ぼっこ?をするキマダラカメムシ

壁につくキマダラカメムシ
2013年4月14日…大阪府池田市室町

 今日も町の中でキマダラカメムシを見つけました。桃園の北に接する室町です。最近町の中で出会うカメムシはほとんどがキマダラカメムシです。

キマダラカメムシがついている壁

電柱にとまるキマダラカメムシ
2013年4月25日…大阪府池田市桃園

 電柱にキマダラカメムシがとまっていました。一方の触角がありません。まだこんな時期にも越冬成虫がいるようでした。

昨日のキマダラカメムシ
2013年4月26日…大阪府池田市桃園

 昨日とあまり変わらない場所にキマダラカメムシがいました。同じ個体です。動けなくなってきているのでしょうか。

キマダラカメムシの写真
2013年5月3日…大阪府池田市桃園

 またキマダラカメムシがいました。この前からの電柱にいたものではありません。電柱にいたものはいなくなりました。しかし、この時期のキマダラカメムシはどうして壁やコンクリートの上にいるのでしょう。体温を高めるためかとも思います。いくら探してもアカメガシワやソメイヨシノに産卵に来るようすがありません。もうしばらくすると産卵するのでしょうか。

5月下旬のキマダラカメムシ
2013年5月26日…大阪府池田市室町

 5月下旬、もうキマダラカメムシの成虫はしばらく見ないかもしれないと思っていたのに、また壁についていました。越冬個体…?新成虫…?よくわかりません。

葉の上のキマダラカメムシ
2013年6月4日…大阪府池田市ダイハツ町

 オニグルミの葉の上にキマダラカメムシの成虫がいました。1ぴきだけです。しかし、幼虫は見つかりません。以前にアカメガシワで幼虫を1ぴき見つけたことがありました。しかし、その後はいくら探しても見つかりません。いったいこの辺りでは何を食べているのでしょう。

キマダラカメムシの幼虫
2013年6月29日…大阪府池田市桃園

 ヤエザクラの葉の裏に1ぴきだけキマダラカメムシの幼虫がいました。

壁にいたキマダラカメムシの幼虫
2013年8月11日…大阪府池田市室町

 キマダラカメムシの幼虫が市街地の壁にいました。上にカエデがあったのでそこから来たのかもしれません。写真では大きく見えますが2-3齢くらいだと思います。

枝にとまるキマダラカメムシ
2013年8月15日…大阪府池田市桃園

 猛暑日が1週間ほど続いています。こんなに暑いとキマダラカメムシは活動をしていないかもしれないと思いました。ところが交尾をしているものもいました。さすがに南方系…?

交尾をするキマダラカメムシ
2014年6月24日…大阪府池田市桃園

 2014年は5月の下旬に異常な暑さが続きました。梅雨に入っても日本全体では局地的な降り方で空梅雨ぎみの天気が続いています。これから数日梅雨の間の晴れ間がのぞき、その後はまた梅雨空に戻りそうだということでした。ところが、付け足してこの後半の予報は変わるかも知れませんとのことでした。天気予報はこれまでのデータの積み上げによって成り立っている部分があります。ところが、最近の気候はこれまでのデータでは判断ができなくなっているのです。

 数日前に近くの公園にキマダラカメムシを見に行きました。ところが1ぴきも見つけられませんでした。5月に交尾や産卵でたくさんのカメムシが集まる時期が終わったのかなとも感じていました。ところが今日24日は、昼ごろにソメイヨシノの幹の狭い範囲で7ひきを数えることができました。2組が交尾もしていました。しばらくはこのような集合や交尾、産卵、寄生などをする生き物や天敵のようすが見られそうです。詳しくは2年間に観察したことを大阪市立自然史博物館の会報に原稿を提出しました。町の中の生き物にも面白い生活が見られます。

ユリノキの幹にいるキマダラカメムシの成虫
2014年6月30日…大阪府豊中市服部緑地

 大阪市立自然史博物館に堕した原稿には、さまざまな樹木にキマダラカメムシがいることも報告させていただきました。原稿は出したのですが、それでも街路樹などがあると幹や葉を見る習慣はなくなりません。服部緑地の阪急曽根駅側の街路樹はユリノキです。ざっと見ると11本ありました。ていねいに見ると2本の木にキマダラカメムシの成虫と幼虫がいました。幼虫はすでに分散するほどの齢にまで育っていました。近所の木に幼虫がいなかったのでまだ産卵が遅れているのかなと思っていたのですが、今年(2014年)はとっくに産卵は始まっていたようです。

ユリノキの葉にいるキマダラカメムシの幼虫

多くみられるようになってきたキマダラカメムシ
2014年10月1日…大阪府池田市

 町の中の壁にキマダラカメムシがとまっていました。この時期にも幼虫や交尾中のものがけっこう見られます。

進む

発生が早いキマダラカメムシ2015年

戻る