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大阪府立園芸高校の栽培園で虫取りをさせてもらいました。周囲の草を見ると大きなカマキリが栽培された植物に止まって虫がやってくるのを待っていました。ほとんど動きません。擬態です。触角が長いのでオス(※下)のカマキリですが種類は捕まえて翅の模様や胸にある点の模様の色を見ないと分かりません。確かめるとチョウセンカマキリでした。野山の周囲の草原などではオオカマキリをよく見かけますが、田畑の周囲ではチョウセンカマキリが多いように感じます。 |
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チョウセンカマキリとオオカマキリの区別の仕方です。上の写真のようにしてみると、チョウセンカマキリは前足の間にある「点」の模様がオレンジ色をしています。オオカマキリはこれが黄色です。 また、後翅の前のふちにそって黒い模様が横に拡がっています。これもチョウセンカマキリの特徴で、オオカマキリはこの黒い部分が後翅全体に拡がっています。 |
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下の写真がオオカマキリの後翅を開いたところです。 |
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チョウセンカマキリの前脚の間にはオレンジ色の部分があります。オオカマキリはここが黄色です。 |
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チョウセンカマキリのメスの腹部です。中央に産卵管があります。 |
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チョウセンカマキリのオスの腹部です。 |
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大きなカマキリがジャコウアゲハを食べていました。ここは住宅や自動車道に囲まれた畑の横の小さな草原です。この場所でオオカマキリを見たことがありません。チョウセンカマキリのようです。ジャコウアゲハは体に毒をためているはずなので鳥にはめったに食べられないようです。しかし、チョウセンカマキリなどの昆虫には関係がないようです。 |
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チョウセンカマキリの卵のうです。下の部分が引っ張られるように延びているのがチョウセンカマキリの特徴です。 |
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カマキリの1齢幼虫がいました。上から見ただけでは小さくてオオカマキリなのかチョウセンカマキリなのかわかりません。つまんで前脚の間の色を確かめようとしたのですが、幼虫をつぶしてしまいそうなのでわかりませんでした。この場所は閉じられた草地でオオカマキリを見たことがないのでチョウセンカマキリだと判断しました。 |
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数日続いた雨が上がりました。キアゲハの幼虫がそろそろ蛹になるころだと思って、堤防の花壇を見に行きました。しかし、幼虫しか見つかりません。あきらめてふと横を見るとカマキリがいました。オオカマキリよりも少し小さめです。確かめるとやはりチョウセンカマキリでした。この周辺の河川敷の草原で見るのはほとんどオオカマキリです。すみわけをしているような気がします。畑や花壇のような場所はチョウセンカマキリ。広い草原はオオカマキリ。しかし、具体的に何が違うのかがはっきりしません。 |
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ここは田畑が多い里山、里地と呼ばれる地域です。カマキリを探してみました。多くのカマキリがいました。上の写真のように産卵を終えたものもいました。種類を確かめるとすべてチョウセンカマキリでした。卵のうもたくさんありました。こちらもすべてチョウセンカマキリでした。この地域を見て、以前からの環境が保たれている場所にはチョウセンカマキリが分布をしているのだと思いました。チョウセンカマキリは環境指標生物になるのでしょう。 |
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