テナガエビ

 

2011年10月12日…大阪府池田市五月山児童文化センター(飼育…兵庫県伊丹市下河原産)

 五月山児童文化センターの水槽を見るとテナガエビが入っていました。今年(2011年)、兵庫県伊丹市の下河原付近の猪名川で採集されたようです。初秋には大阪府池田市神田でも採集された記録が載っていました。2011年になってから2ひきが記録されました。わたしにとっては少し不思議な記録です。というのは、これまで猪名川本流でテナガエビを見たことがなかったからです。子どものころから台風の増水時などの後にできた小さな水たまりなどにとり残された生き物を見てきました。魚とりが好きだったので数10回は行ったことでしょう。しかし、その中にテナガエビはいませんでした。本流にはテナガエビはほとんどいないと思っていました。それが今年(2011年)になって2ひきも採集されたのです。じつはテナガエビはもともと猪名川の支流によってはふつうに残っている場所がありました。ですから本流で見つかる可能性はあったのですが…。このごろ以前には考えられなかったような雨が降って、川が増水することがあります。また、最近は猪名川の本流には水に親しめる場所やわんどのようなものが作られています。支流から水が流れ込む場所にもあります。ひょっとするとこのような場所で繁殖できるようになったのかもしれません。大昔にはふつうに本流にもいた生き物だと思います。支流からやってきたものが増えたのでしたら問題はないでしょう。これからどうなるのか注意が必要だと思います。