猪名川流域の鳥

チョウゲンボウ

(ハヤブサ科)


 越冬期に見ることができる。

2006年12月からの記録

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チョウゲンボウの写真
2011年11月17日…大阪府池田市
  冬ごとのチョウゲンボウのくらしです。
  進む猪名川のチョウゲンボウ2017年〜2018年
 
進む猪名川のチョウゲンボウ2018年〜2019年

 チョウゲンボウと思われる鳥が飛んできました。写真を見るとチョウゲンボウでは?と思います。顔の模様、長い尾。しかし、自信がありません。

 鳥に詳しい人に見ていただくとどうもオオタカのようです。

 上流に向かって飛んでいったので追いかけることにしました。

飛ぶオオタカ…?
2007年2月24日…大阪府池田市

チョウゲンボウのオス

 チョウゲンボウは猪名川流域では時々見られる鳥です。この冬、昨年(2006年)の12月から今まで週末には必ず探しに行きました。3度チョウゲンボウかなと思う鳥が飛ぶ姿を見ましたが断定はできませんでした。

 いつもチョウゲンボウがとまるという場所で待ちました。今日も無駄だろうと思っているとハトくらいの鳥がスッと飛んできて止まりました。チョウゲンボウに違いありません。

 チョウゲンボウのオスでした。頭部と尾羽の上がうすい灰色です。

獲物をつかんで飛ぶチョウゲンボウ
2007年11月24日…大阪府池田市

チョウゲンボウに捕まったトノサマバッタ

 2007年11月24日、大阪府池田市側から猪名川を見ていると大阪府池田市の飛び地と兵庫県川西市側の堤防の近くをチョウゲンボウが飛びました。

 狩りをしていました。捕まったのはトノサマバッタでした。

獲物を抱えたチョウゲンボウ

バッタを持つチョウゲンボウ

 川西市側に戻ってくるチョウゲンボウは獲物を抱えていました。

 4回河川敷に舞い降り、3回獲物を持って帰ってきました。1回だけトノサマバッタのようなバッタが飛んで逃げました。

 獲物をつかまえたチョウゲンボウは近くの電柱に止まりました。何度も獲物をついばんでいました。

 食べ終わると、また河川敷の方に目をやっていました。

河川敷を見下ろすチョウゲンボウ

電線にとまるチョウゲンボウ

 2008年1月12日、午前中降り続いていた雨がやんだのでいつものようにカワセミを見に行きました。カワセミを見ていると北東の方角から黒い点が近づいてきます。「ひょっとすると、…。」と思ってみているとやはりチョウゲンボウでした。

飛ぶチョウゲンボウ
2008年1月12日…兵庫県川西市

羽を休めるチョウゲンボウ

 少しとまったかと思うとすぐに飛び去ってしまいました。

獲物を探すチョウゲンボウ
2009年1月24日…大阪府池田市

 トビを見ているとチョウゲンボウが舞い降りてきました。小鳥の群れにやってきたようですが真剣さが足りないようでした。

やってきたチョウゲンボウ
2011年10月26日…大阪府池田市

 久しぶりに大阪府池田市猪名川のチョウゲンボウを見ました。この冬はSak.さんが何度か目撃されたそうです。しかも2羽がいた時もあったそうです。しばらくはここにいそうだ、と思って見に行くと1羽のチョウゲンボウがいました。今では河川改修がすすんで食べ物が少ないので繁殖は無理かもしれません。

チョウゲンボウにモビングするカラス
2011年10月28日…大阪府池田市

 カラス(ハシボソガラスと思われます)がチョウゲンボウにモビングをしていました。ときどきチョウゲンボウも猛反撃をしていました。今年のチョウゲンボウは少し違います。例年まれにしか姿を見せなかったのにずっといるような雰囲気です。

ホバリングをするチョウゲンボウ

 獲物も探しています。猪名川でチョウゲンボウがホバリングするのを初めて見ました。
 上の写真をクリックすると大きな写真になります。

獲物を捕らえたチョウゲンボウ

 捕まえた獲物はショウリョウバッタのメスか、オオカマキリのようでした。

スズメを食べるチョウゲンボウ
2011年10月31日…大阪府池田市

 今日はスズメも捕まえました。このあたりで多い獲物はスズメだろうと思います。地面に降りることもありました。

地面に降りたチョウゲンボウ

水を飲むチョウゲンボウ
2011年11月17日…大阪府池田市

 この日もチョウゲンボウのオスが見られました。しばらくすると河原に降りました。水を飲んでいました。

飛ぶチョウゲンボウ

 しきりに獲物を探して飛んでいました。

カマキリを捕まえたチョウゲンボウ

 いきなりチョウゲンボウが飛び降りてきたと思ったら足でカマキリを捕まえていました。オオカマキリのようです。そのまま飛び上がりました。

カマキリを持って飛ぶチョウゲンボウ

オオカマキリを捕まえたチョウゲンボウ

 またチョウゲンボウがカマキリを捕まえました。大きさや分布、後翅の色からオオカマキリのようです。

獲物を探すチョウゲンボウ

 チョウゲンボウが獲物を探して低空を飛んでいました。

枝にとまるチョウゲンボウ

 チョウゲンボウが下りてきました。何かを見つけたのかなと見に行くと小枝にとまっていました。目の前にとまっていたのでわたしの方が驚きました。

とまったチョウゲンボウ
2012年12月29日…大阪府池田市

 久しぶりにチョウゲンボウのオスが猪名川の堤防で食べ物を探していました。足には鳥の羽根がついていました。スズメかなにかの鳥を食べたのかもしれません。猪名川河川敷ではスズメ以外の鳥がつかまるのも目撃されています。その後も少し堤防の周囲を飛んでいましたが、草もほとんど残っていない堤防なのですぐに姿を消してしまいました。

標識の上のチョウゲンボウ
2013年1月24日…兵庫県伊丹市 Photo by M.Mat.
   猪名川の河川敷にチョウゲンボウがとまっていました。との連絡が松本 勝さんからありました。猪名川の河川敷でもこちらのほうが姿を見る機会は多いようです。一番かわいい写真を使わせていただきました。
 
  ネズミを捕まえたチョウゲンボウの写真
2019年5月3日…大阪府池田市
   ホバリングをしていたチョウゲンボウが急降下しました。数秒後に獲物を捕まえて飛んできました。ネズミです。このような場所のネズミはハタネズミではないかと思うのですが、このような環境のネズミを調べたことがないので自信がありません。
 
  ネズミを捕まえたチョウゲンボウの写真
2019年5月4日…大阪府池田市
   またネズミを捕まえました。この時期にはネズミをよく捕まえるのかもしれません。
 
  チョウゲンボウの写真
2020年5月3日…大阪府池田市
   2020年、今年のこの時期は狩場を変えたようでなかなか近くに来てくれません。やはり獲物はネズミです。昨年(2019年)はここのネズミを調べようと撮影道具を用意しました。しかし、1日でカメラや感知装置一式を人間にとられて調べることができませんでした。
 
  チョウゲンボウの写真
2020年5月10日…大阪府池田市
   チョウゲンボウの狩り場がどんどんと下流になってきました。工事のために獲物が減ってきたからと思われます。
  チョウゲンボウの写真
2020年5月10日…大阪府池田市

ホバリング中のチョウゲンボウ
2009年3月30日…大阪府大阪市北区

淀川河川敷のチョウゲンボウ

 少し足を伸ばして大阪府大阪市北区のチョウゲンボウを見に行きました。北摂地域ではありません。淀川河川敷のチョウゲンボウです。

 写真を撮影している人に聞くと、「ここには2羽のチョウゲンボウがいる。」とのことでした。一度だけホバリングのようすや狩り(トカゲを捕まえようとしたようですが、この時は失敗でした)のようすを見ることができました。

ビルの屋上に舞い降りたチョウゲンボウ

 ビルの屋上には何度もチョウゲンボウが舞い降りました。

避雷針の上でバランスをとるチョウゲンボウ

 近くの木や看板、屋上のフェンスにもやってきます。避雷針の上にもとまっていました。上の写真は、避雷針の上でバランスをとっているチョウゲンボウです。

獲物を探すチョウゲンボウ
2011年3月26日…大阪府大阪市北区

 今回も猪名川流域ではない場所のチョウゲンボウです。淀川では繁殖もしているのでいろいろなくらしが見られます。何度も獲物を探してホバリングをします。ときどき距離が近い場所でホバリングをしてしまったときは近くにいる人も気になるようでした。

ホバリングをするチョウゲンボウ

交尾中のチョウゲンボウ

 チョウゲンボウの交尾です。メスが雛のような声で鳴くと近くにオスがやってきています。そして交尾が始まります。交尾はほんの数秒で終わります。下にいるのがメス、上がオスです。メスとオスでの頭部の模様の違いがよくわかります。

 ホバリングの後獲物を足でつかんで飛び立ちます。大阪府池田市の観察ではバッタのなかまを捕っていました。ここではニホントカゲをよく捕まえています。上の写真です。下の写真はオスのチョウゲンボウがメスにカエルのなかまを渡したところです。チョウゲンボウもこのようにカワセミやモズと同様に求愛給餌を行います。

カエルを受け取ったチョウゲンボウのメス

スズメを運ぶチョウゲンボウのオス

 チョウゲンボウが地面のほうに降りました。わたしは気づかなかったのですがこの地域でよくチョウゲンボウを観察しておられるM.さんに教えてもらいました。M.さんにはチョウゲンボウが地面の方に降りた意味が分かっていたのだと思います。写真を見るとスズメを捕まえています。トカゲなどが少ないときにはスズメを捕まえると聞きました。下の写真は地面に降りたチョウゲンボウです。この写真を撮った時にはある行動を終えた後でした。

地面に降りたチョウゲンボウ

 チョウゲンボウが行った行動とは、捕まえたスズメを草の中にかくすということでした。M.さんによると他にもこのような場所があるとのことでした。下の写真は草の中にかくされた頭のないスズメです。

チョウゲンボウがかくしたスズメ

狩りの後のチョウゲンボウ

 一連の行動を行ったチョウゲンボウのオスは枯れ木の上でくちばしをきれいにしていました。

チョウゲンボウの狩り

獲物を狙うチョウゲンボウ
2011年3月27日…大阪府大阪市北区

 看板の上からチョウゲンボウが獲物を狙っています。

獲物に飛び降りたチョウゲンボウ

 獲物に飛び降りました。狩りはうまくいったのでしょうか。

狩りに成功したチョウゲンボウ

 チョウゲンボウの足にはニホントカゲが捕まえられていました。狩りは成功しました。この場所ではニホントカゲを狩ることが多いようです。

チョウゲンボウの求愛給餌
2011年3月30日…大阪府大阪市北区

 この日はあまりチョウゲンボウが飛びませんでした。午前9時半ごろまでに2回餌を運んでいたということなので早い時間帯にはもう少し活発に活動はしていたようです。数時間見ていましたが餌を運んできたのは1度だけでした。上の写真は止まったチョウゲンボウのところに舞い降りたメスです。下の写真は求愛給餌の瞬間です。獲物はニホントカゲです。

チョウゲンボウの求愛給餌

巣から飛び出すチョウゲンボウ
2011年6月4日…大阪府大阪市北区

 そろそろチョウゲンボウの雛の巣立ちの時期が近づいているかなと思い、大阪府大阪市北区のチョウゲンボウを見に行きました。写真の隙間の中に巣があります。上の写真は雛に餌を与えた後、巣から飛び出すチョウゲンボウのメスです。餌を捕るのはオスのようで、メスは巣の近くで待っていてオスから餌を受け取りました。メスは少し食べた後、巣に運びました。下の写真のように、時々巣の中でチョウゲンボウの雛が外をのぞいたり、羽を動かしたりしていました。

3羽のチョウゲンボウの若鳥
2011年6月13日…大阪府大阪市北区

 チョウゲンボウの若鳥が巣立っていました。昨日14日には4羽いたそうですが、今朝には1羽が死んでいたそうです。この場所では毎年1羽ずつ巣立ちの時に若鳥が死んでいます。交通事故です。今日以前に死んだ若鳥の墓に埋めたそうです。

小鳥を運ぶチョウゲンボウのメス

 オスのチョウゲンボウから受け取った小鳥を若鳥に運ぶチョウゲンボウのメスです。下の写真は若鳥が小鳥を食べています。手前がチョウゲンボウのメスです。

与えられた小鳥を食べるチョウゲンボウの若鳥

チョウゲンボウの若鳥
2011年6月21日…大阪府大阪市北区

 チョウゲンボウの若鳥をに行きました。3羽いたはずの若鳥がこの日には2羽になっていました。また交通事故にあったようです。若鳥は警戒心があまりありません。この日もすぐ近くで見ることができました。