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アカハライモリ…イモリの記憶

 2007年8月1日号広報いけだの「池田の自然」は、「アカハライモリ」でした。説明はそちらにていねいに書かれていますのでご覧ください。池田市民でないので見られない。ご心配なく。こちらの広報いけだをご覧ください。(すでにファイルは削除されていました)

アカハライモリの写真
2007月5月6日…大阪府池田市伏尾町

 子どものころのアカハライモリ(イモリ)は、きれいな流れのゆるやかな谷川やどんぶり(※)にすんでいる生き物という印象がありました。

 谷川にサワガニをつかまえに行くと出会ったり、どんぶりで物を洗ったりしたときに見たものでした。

※今はもうありませんが母の実家の庭のすみに谷川の水をためるところがあり、それを「どんぶり」とよんでいた記憶があります。

 高校生になるとイモリは実験動物になりました。発生の実験です。大阪府豊能郡豊能町の田の周辺の水路にまで採集に出かけていました。
 すんでいる場所が分かっているとそこで採集ができるのですがどこにでもいるというわけではありません。天気のいい日は、水中の日陰になった場所にいるので気づかないことも多いようです。イモリに出会うコツは、いそうな場所にめぼしをつけておいて、「5月上旬の雨の日」に探すことです。下の写真のような光景を見ることができます。

 下の写真は、イモリの腹部の方の写真です。向かって左がメス、右がオスです。イモリのオスは、肛門の部分が丸くふくらんだようになっている、しっぽが幅広く、短いなどで区別することができます。

イモリのメスとオス
2008月4月29日…大阪府池田市伏尾町

アカハライモリの幼生
2011月6月4日…大阪府池田市(飼育)

 五月山児童文化センターでアカハライモリの幼生を見せていただきました。成体を2ひき飼育していたところ産卵したそうです。

道端のアカハライモリ
2011月11月6日…大阪府池田市伏尾町 Photo by M.Mat.

 「道端ではイモリが歩いていました。」松本 勝さんの写真とコメントです。この時期、小雨の降る日にアカハライモリが歩いているのを見ます。わたしも今月兵庫県川西市黒川で小雨がときおり降る中農道を歩いているアカハライモリを見ました。

林床を歩くアカハライモリ
2015月9月15日…大阪府池田市伏尾町

 夜、林床をアカハライモリが歩いていました。天気のいい日の夜でした。

アカハライモリをすくう評議員
2013月2月17日…大阪府高槻市

 大阪市立自然史博物館の観察会がありました。評議員の方が水の中から何かをすくっていました。アカハライモリです。しかも、ざっとすくっただけで下の写真のように10ぴき以上もいます。今日の朝の気温は0℃以下でした。この日は雪が積もっていました。この冬も寒い日が続いていました。

 アカハライモリの飼い方の本や、アカハライモリの説明の冬眠では、「石の下で冬眠する」とか「ミズゴケにもぐらせて冬眠させる」などと書かれています。目の前での出来事が、本やネットに書かれているとととあまりにも違ったので驚きました。繁殖にも関わりがあるのかもしれません。

10ぴき以上のアカハライモリ

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