ニホンヒキガエル…北摂の生き物

 

ニホンヒキガエルの写真

 2012年3月6日、やっとニホンヒキガエルの成体に出会いました。産卵場所に通い始めてから3年目のことです。

 この冬は例年になく寒い日が続きました。3月になってやっと暖かい雨の日が続きました。今日は、その3日目です。ヒキガエルが冬眠から覚めていました。

冬眠から覚めたヒキガエル
2012年3月6日…兵庫県川辺郡猪名川町

 上の写真をクリックすると大きな画像で見ることができます。

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ヒキガエルの卵
2011年3月12日…兵庫県川辺郡猪名川町

 2011年はニホンヒキガエルの蛙合戦を見たくて2月上旬から毎週末は観察に行きました。2011年3月12日、二か所でヒキガエルの卵を見つけました。すでに産卵は終わっていました。先週は卵がなかったので、この一週間の間に産まれました。ずっと慎重に探していましたがヒキガエルの1ぴきすら見ませんでした。

 ちなみにニホンヒキガエルは、しばらく雨が続いて気温が上がったころに水辺に集まり、2〜3日の短かい期間に産卵をするそうです。産卵時のヒキガエルそのものを見るのは難しそうです。

(※ニホンヒキガエルの繁殖を実際に見るまではヒキガエルの成体そのものを見るのが難しいと思っていました。じつは広い自然の産卵場所では集まったヒキガエルは水辺で産卵を待つのではなく、水中で待っていました。水中をヒキガエルが歩いているのを見ることができます。詳しくは2012年の繁殖期のページで紹介しています。)

産卵後日数のたっていないヒキガエルの卵

ニホンヒキガエルの成体
2010年7月27日…大阪府豊能郡能勢町妙見山 Photo by M.Mat.

 ニホンヒキガエルの産卵期のものではありませんが、松本 勝さんがふだんの生活のようすの写真を送ってくださいました。道の横にくぼみがあって、そこにすっぽりおさまるようにしていたそうです。ふだんは穴のようなところにひそんでいるようです。

帯のように広がるヒキガエルのオタマジャクシ
2010年3月13日…兵庫県川辺郡猪名川町

 ニホンヒキガエルを見に行きました。兵庫県川辺郡猪名川町です。大阪府池田市でも、昨年(2009年)に目撃記録があります。しかし、都市近郊で見る機会は減ってきました。

 産卵場所に着くと、黒い模様が広がっていました。産卵どころか、ちょうどヒキガエルのオタマジャクシが寒天質の中から出たところでした。

ヒキガエルのオタマジャクシたち

 まだ、これから出てくるヒキガエルのオタマジャクシもいます。

水中から見たヒキガエルのオタマジャクシ゜

 ヒキガエルのオタマジャクシを水中から見た様子です。

きれいに並んだヒキガエルのオタマジャクシ

 寒天質の中から出たばかりのヒキガエルのオタマジャクシは、頭を上にしてきれいに並んでいます。

大きくなったヒキガエルのオタマジャクシ
2009年4月5日…兵庫県川辺郡猪名川町

 このヒキガエルのオタマジャクシは4月にはもうこんなに大きくなっています。

ヒキガエル5月上旬のオタマジャクシ
2010年5月3日…兵庫県川辺郡猪名川町

 5月上旬、まだヒキガエルはオタマジャクシでした。大きくなってきているので、後3週間もすれば地上に上がるのかも知れません。

岸の近くを泳ぐヒキガエルのオタマジャクシ

池の底のヒキガエルのオタマジャクシ
2010年5月16日…兵庫県川辺郡猪名川町

 また、ヒキガエルのオタマジャクシを見てきました。3日には水面にたくさんいたのが、水底にいました。しかも数が減っていました。天敵が多いのでしょう。後ろの足が出ていました。

容器の中のヒキガエルのオタマジャクシ

ヒキガエルの上陸直後の小さな幼体
2010年5月30日…兵庫県川辺郡猪名川町

 2010年5月30日、ヒキガエルのおたまじゅくしを見に行くと1ぴきもいません。周囲にヒキガエルの幼体がいるはずですがなかなかいません。さんざん探し回ってやっと見つかりました。小さな幼体が何ぴきもピョコピョコとはねていました。写真では大きく見えますが実際の大きさは、6mmから7mm程度です。

そこらじゅうにいるヒキガエルの幼体

ニホンヒキガエルの成体
2011年8月9日…京都府京都市動物園(飼育)

 2011年の早春は週末になると産卵に来るニホンヒキガエルの写真を撮影しようと、産卵場所を訪れました。しかし、ニホンヒキガエルの姿を1ぴきも見ることもなく産卵は終わってしまいました。ニホンヒキガエルの成体は長い時間産卵場所にはいないようでした。写真が撮れなかったので、しばらくは京都府にある京都市動物園で飼育されているニホンヒキガエルの写真でがまんしてください。(※2012年の早春に自然のニホンヒキガエルの撮影ができました。)