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かつてクロアナバチの生活環境が減ってしまってどこかにいないか探していました。その時にいつも自然観察をいっしょにさせていただいているI.さんが、「ハチがいっぱい穴を掘る場所がある。」と教えてくださいました。しかし、聞いているとクロアナバチとは思えません。ある日自然写真家のI.さんが大阪府交野市でウツギノヒメハナバチがいると教えてくださり、いっしょに撮らせていただきました。ウツギノヒメハナバチというハチでした。ほんの狭い範囲でした。池田市とくらべると1/10ほどの面積しかありません。ただし、ここでウツギノヒメハナバチとしていますが博物館で同定していただいたわけではありません。昨年2012年は用事で同定会に行けませんでした。今年こそは同定をしてもらおうと思っています。ひとまずご了承を。 |
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ウツギの花の蜜や花粉を求めます。そのためこのハチの生息する場所が限られるそうです。どこにでもいるハチなのかもしれませんがあまり知られていません。しかし、このハチの生息が知られている場所では、文化財保護条例〔天然記念物〕)でその環境が保護されているところがあります。そんなハチが大阪府池田市にもいます。池田市で文化財として保護されているわけではありません。 |
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ウツギノヒメハナバチが巣に近づいてきました。フタモンアシナガバチの半分くらいの大きさです。 |
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花粉をいっぱいにして巣に入っていきます。 |
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わたし自身、このハチが北摂地域にどれくらい分布しているのか知りません。大阪で知っている場所は2か所です。この時期、このハチが子育てをする場所は上の写真のように小さな穴だらけになります。たくさんのハチが飛んでいるので踏みつけることはないと思いますが、気をつけて見守ってあげてください。梅雨が始まるころには姿を消してしまうようです。 |
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そうそう、ひとつ忘れ物がありました。上の写真です。ほかのハチがまるまるとしているのにこのハチは細いのです。巣に入っていきます。寄生蜂では…?と思いました。調べてみても寄生するハエはいるようですがハチが出てきません。ふと写真を見ていると、ウツギノヒメハナバチを教えてくださった写真家のI.さんの標本写真が載っていました。見るとこれがオスのようです。 |
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100ぴき以上のウツギノヒメハナバチが飛んでいました。やはり多いときにはそうとうの数が飛ぶようです。一か所黒い塊になって動くものがありました。死んだハチに集まっているようです。想像ですが、何かで死んだメスに次々とオスが集まって交尾をしようとしているのではないかと思いました。 |
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