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絶滅と北上を繰り返すチョウ…ウラナミシジミ

ウラナミシジミの写真
2007年10月14日…兵庫県川西市多田

 猪名川河川敷のミゾソバの花でウラナミシジミが吸蜜をしていました。この時期、ウラナミシジミはごくふつうに見られるチョウになります。ただし、北摂地域では1年中見られるわけではありません。冬、北摂地域ではウラナミシジミは卵から成虫まですべてのステージで冬を越すことができません。全滅します。そして、暖かい季節がやって来ると南から北上して来ます。

実座そばで吸蜜するウラナミシジミ

 ウラナミシジミはミゾソバの花によくやって来ます。町の中ではパンジーの花で吸蜜することもあります。多くの種類の花で吸蜜します。

波の模様のウラナミシジミ

 ウラナミシジミの名前は翅の裏の模様からきています。

2009年9月7日…大阪府池田市豊島北

 北摂地域にウラナミシジミが姿を見せるのは9月の上旬ころです。2009年は9月7日が初見日でした。町の中で栽培されているキュウリの花で吸蜜していました。

クズの草原のウラナミシジミ
2011年9月13日…大阪府池田市神田

 猪名川河川敷のクズの茂った草原を見ていると、数ひきのウラナミシジミが飛んでいました。新鮮な個体から、翅が傷ついたものまで様々な状態のものが見られました。

産卵中のウラナミシジミ
2010年10月29日…滋賀県草津市草津市立水生植物公園みずの森

 ウラナミシジミがコガネタヌキマメで産卵していました。ウラナミシジミはおもにクズやダイズなどのマメ科植物に産卵します。マメ科植物以外の植物にも多数の卵を産みつけることがあります。

河川敷に多くなったウラナミシジミ
2011年9月25日…大阪府池田市神田

 猪名川河川敷はクズの葉で覆われていました。モンシロチョウを少し小さくしたようなシジミチョウがたくさん飛んでいました。みんなウラナミシジミです。少し小さめのチョウがいるのでよく見てみました。ツバメシジミかな、と思っていたのですがこちらもウラナミシジミでした。ほとんどがオスのようでした。

クローバーで吸蜜するウラナミシジミ
2011年10月4日…大阪府池田市神田

 猪名川堤防のクローバーにウラナミシジミが数ひき吸蜜に来ていました。クローバーに来るものも多いようです。メスもいました。

2014年6月15日…大阪府池田市槻木町

 午後3時40分ごろ猪名川の堤防を歩いているとウラナミシジミがシロツメクサで吸蜜をしていました。いつもは8月ごろから見るチョウなので大変驚きました。大幅なわたしの初見日の更新でした。