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ムラサキツバメ
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1987年8月27日…大阪府池田市中川原町
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大変古い記録ですが筆者は大阪府池田市中川原町でムラサキツバメを採集しているので報告しておきます。
データ
採集日 1987年8月27日
採集場所 大阪府池田市中川原町
採集者 下山 孝
標本保管者 下山 孝
※建物の中に閉じ込められたものがガラス窓の内側で外に出ようとしているところを指でつまんで採集しました。建物のすぐ外には数本のマテバシイがありましたが幼虫は見つけることができませんでした。この地域は植木産業が盛んで偶然に発生した、または偶然飛来したものと思われます。
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2015年10月9日…兵庫県伊丹市 撮影
M.M.
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以前から紹介しているムラサキツバメの記録は、迷蝶としてのものでした。
今回M.M.さんからいただいたメールは、地球温暖化が主な原因と考えられる分布の拡大によって見られるようになったムラサキツバメです。撮影地は、兵庫県伊丹市の猪名川河川敷だそうです。そろそろ北摂地域でも時々見られるチョウになるのかも知れません。
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2016年8月23日…大阪府池田市細河 撮影
M.M.
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「そろそろ町の中でもムラサキツバメが見られるのではないか」と思って1週間ほど前に1か所マテバシイのある場所を見ました。簡単にしか見ていませんが見つかりませんでした。
2016年8月23日、M.M.さんからメールが届きました。今日23日に撮影した写真が添付されていました。やはりムラサキツバメはそうとう分布を広げているようだと感じました。少し大きめのシジミチョウで尾が特徴です。その気になればもっと見つかると思います。
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2016年9月13日…大阪府池田市
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月に一度くらい通る道でマテバシイを見ました。いつかはムラサキツバメが発生するだろうと思っていたからです。今日(13日)はいつもと違いました。新しい葉に食べられた跡があったのです。きっとムラサキツバメの幼虫がいるに違いない。
やはりいました。終齢幼虫が2ひきです。下の幼虫は蛹化が近いようで赤っぽい色をしていました。下のムラサキツバメの幼虫にはトビイロシワアリのようなアリが、上の緑色の終齢幼虫にはアミメアリが集まっていました。大阪府池田市でムラサキツバメを見るのは29年ぶりでした。(29年前は成虫で今回は終齢幼虫です)見えにくい上の葉にも大きな幼虫がいそうでした。
ムラサキツバメもこの数年の間に大阪府池田市でも人為的な気象変動(地球温暖化)による分布を広げたチョウになったようです。
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2016年9月15日…大阪府池田市
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13日のムラサキツバメの幼虫はその後を確かめるために飼育を始めました。14日には、赤みがかかったものだけでなく、2ひきとも下のマテバシイの枯葉の裏についていました。もうすぐ蛹化が始まります。自然の状態を確かめたいと思いました。
15日、マテバシイの木の周囲にまるくなった枯葉がないか探しました。
下に丸くなって、周囲にアリが土を運んでいる枯葉が1枚ありました。ムラサキツバメの前蛹になる前の終齢幼虫が入っているに違いありません。枯葉を裏返すと、…いました。ムラサキツバメの終齢幼虫です。糸で枯葉をまるくして蛹になる場所にしていました。下の写真です。そばにいたのは、トビイロシワアリでした。
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2016年9月19日…大阪府池田市(飼育)
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ムラサキツバメの蛹がしっかりと硬くなったので写真を撮りました。3つ同時に蛹化したようです。蛹化は9月17日でした。このころは幼虫や蛹がよく見られるようです。
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2016年9月27日…大阪府池田市(飼育)
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27日未明に2ひきのムラサキツバメが羽化をしました。もう1ぴきはその日の夜でした。
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2017年7月26日…大阪府池田市 |
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昆虫関係の同好会の間で阪神間でもよくムラサキツバメの幼虫や成虫が見られるのが話題になっていました。
2017年7月26日の朝、自由研究の相談会の講師に行く途中にマテバシイのある場所があります。ついでに確かめました。1頭だけでしたが終齢幼虫をかんたんに見つけることができました。この時には周囲にクロヤマアリが集まっていました。帰りに持って帰って成長の記録を残そうと思っていたのですが、自由研究の相談に来た人が調べてみたいとのことでしたのでそのお子さんの夏休みの自由研究になりました。 |
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2020年7月11日…大阪府池田市 |
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ムラサキツバメの幼虫が3頭いました。もっといると思います。およそこの時期に毎年見ています。トビイロシワアリが集まっていました。大きいのはクロヤマアリです。 |
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